コーチングの技術―組織が変わり成果が変わるコーチングとは?



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コーチングが求められる理由が明確にわかる

「コーチングの技術」というタイトルから、コーチングに関するスキルに重きを置いているものと理解していた。確かにスキルに関する記述も豊富であるが、それ以上に、なぜ今、コーチングというものが求められるのかというバックグラウンドなり、コーチングのフィロソフィーに関する記述を、興味深く読んだ。部下を持ったら、ぜひ読みたい一冊だと感じる。
コーチングの「隠された意味」を語ってくれる本

聞くところによると、会社での悩みのほとんどは、給料や福利厚生といった待遇面のことではなく、上司とのまた部下とのコミュニケーションの問題であるという。

 本書の著書・(株)ヒューマンバリューは、人事面を中心とした経営コンサルタント会社で、日本で最も欧米の経営組織論に精通した会社である。そういう意味では、いま話題になっている「コーチング」関連の本のなかでは、もっとも、本場に近い、ほんとうのところが書かれている良書である。

 というのは、日本にアメリカ式経営の概念が入っていても、その魂の部分、哲学の部分がおうおうにして抜け落ちている場合が多い。著者によると、日本の企業でヘタにコーチングを実践しようものなら、その人は、会社全体に理解されず、苦しい状況にたたされてしまう場合もあるという。

 この本のタイトルは、『コーチングの技術』であるが、コーチングは技術(テクニック)論では語れない。リストラやリエンジニアリングといった経営用語、大局的には民主主義といった言葉の意味まで、それらの哲学の部分を欧米から直輸入しなければ、まったく違ったかたちのものになってしまう。

 本書はそのほんとうのところを語ってくれる、またとない良書なのである。この本を読むと、人に対する考え方、コミュニケーションに対する考え方が180度変化すること請け合いである。



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