台風の風は反時計回りに吹いてます。台風の北側にいれば東風、東側にいれば南風、南側にいれば西風、西側にいれば北風です。関東地方ですと多くの台風が南から北へ移動します。従って台風が接近すると最初は東よりの風から始まり、最後は西よりの風で終わるのですが、問題は台風が関東地方のどちらを通るかです。よくある台風は、台風が関東地方の東海上へと逸れて行くケース。この場合は台風の中心から見て西側にいることになりますから、風は東よりから始まって、続いて北風に変わり、最後は西風になって終わります。台風が中部地方や近畿地方を縦断する列島縦断コースを取った場合、風は東よりから始まって、続いて南風に変わり、最後は西風になって終わります。この二つのコースで違うのは風向きだけではないんです。同じ威力の台風が来たとすると後者の場合、つまり太平洋から来た台風が近畿地方や中部地方を縦断して関東地方の西側を通る方が風が強くなるのです。台風の中心の東側では、風は南風になります。この時がくせ者でこの南風に、南から北へ向かう台風そのものの速度がプラスされることになるのです。だからその分風が強くなるのです。東京に強風被害をもたらす台風は、必ずこのコースをとっています。一昨年の10月に来た台風もこれでした。逆に関東地方の東海上を抜ける場合ですが、台風による北からの風は南から北へ向かう台風の進行方向と逆です。つまり台風そのものの速度と相殺されて風が比較的弱くなるのです。このルートを取る台風が接近しても風による被害が殆どなく、どちらかというと水害が目立つようになるのはこのためです。だから関東地方の場合、台風の風に警戒するべきは台風が中部地方や近畿地方を縦断するルートを取った場合で、この時の風向きは南、特に台風が最接近した直後の南西の風が一番怖いのです。上記のことを覚えておくと、なんで台風によって水害が酷いときと風害が酷いときでくっきり分かれるか、理解できるようになりますよ。
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