バイオレイター

バイオレイター1 登場作品:
「SPAWN」及びその他関連タイトル


名称:
バイオレイター (*2)。この名称は生まれたときからのものではなくマレボルギアに与えられた一種の称号であるらしい (*3)。 人間形態時にはクラウン(道化) を名乗る。

Story
16世紀末。1589年ジョン・ディー博士はある悪魔を人間界に召喚した。その悪魔は博士の記録によれば”上層世界のフルボトンの精霊”と呼ばれていた。”彼”は人間の血を好みディーにそれを要求する一方でもう一方の好み、人間の女を強く欲しディーを使ってそれを手に入れ次々と自らの子どもを宿らせていった。そして最初に母親 (*4) の腹を破って誕生したのが後のバイオレイターであった。次々と生まれた4人の異母弟に比べ圧倒的に好戦的で攻撃的な性格を備えていた彼は兄弟からも憎まれ (*5) たがそれ以上に父親から疎まれた。父親が常に弟達の肩を持つことに怒った彼はある日些細なきっかけで自分に数倍する体躯を誇る父親を殺害してしまった。その後一家を背負って立つことになった彼は間もなく、魔界の第8層を支配する大悪魔マレボルギアに雇われることとなった (*6) 。魔界における彼は稀に見る忠誠心と熱意をもって魔王の意に適うよう闘争の日々を重ねていった。その甲斐あって彼は魔界軍団の幹部候補生である新米スポーンの世話役”スポーン・ウォーデン”の地位を与えられた。しかし人界に放たれたスポーンの能力を開発し、その絶望を押し広げ、人間の魂を堕落させ魔界の将官としてふさわしいものに仕立て上げるというその職務 (*7) は実に地味なもので、しかも軍団の幹部に昇格させられるのは常に自分ではなくスポーンであった。何故自分達魔界生まれのもの達を差し置いてスポーンばかりが引きたてられるのか?怒りに駆られた彼はしかしマレボルギアの不興を買うことを恐れ、数世紀に渡ってその疑問と不満を胸に秘め、より一層残忍になってみせることで主人の寵愛を求めた。こうして彼はバイオレイターの称号を手に入れたのである。
 しかし彼の忍耐はもはや限界に達していた。新たに人界に放たれた魔界の超エリート候補 アル・シモンズの教育係を任命された彼はスポーンを倒すことで自らの能力を証明すべく暴走して主人の不興を買ってしまった。マレボルギアに魔力を奪われた彼はその本来の姿に変身することもままならずかつて殺戮の限りを尽くした相手のマフィアの刺客アドマニッシャーに狙われ、同時に彼を憎む異母兄弟達にも襲われて絶体絶命の危機に陥った。しかし彼はこともあろうにスポーンに頼んで、変身のための魔力を回復し、バイオレイターの力を取り戻して兄弟達を退けた (*8)。復活した彼は依然地球に取り残された身であった。自分が身の証を立てるためにはスポーンを実力で殺すしかないと判断した彼は再びスポーンに挑んだが、既に寄生服を強化していたスポーンの敵ではなかった。彼は方針を変えてアル・シモンズのかつての上官ジェイソン・ウィンに取り入り、スポーンの愛するワンダとその娘サイアンを自らの影響下に置くことで彼の心を更に堕落させる計略に出た。しかし、サイアンを誘拐しその身を汚そうと図った彼の前に怒りに燃えたスポーンが立ちはだかった。スポーンの魔力の炎に焼き尽くされた彼は頭部を残して破壊され、今はスポーンの玉座のアクセサリーのひとつとなって不遇な日々を送っている。
年齢不祥 (*9)

交友関係:
フレビアック兄弟とは互いに激しく憎みあっているらしい。人界ではごく稀にスポーンと親しく言葉を交わすときがある (*10)

能力:

バイオレイター2
クラウン:身長150cmに満たないデブの小男でこの形態時には人間と同程度の能力しか持たない。しかしその生来の凄まじい残忍性は健在でそれ故にかなりの戦闘能力を持つ。この姿を取っている際には路地裏や下水道に棲みつきドブネズミやミミズ、ゴキブリを食べて暮らしている (*11)
バイオレイター:クラウンは魔力を消費することで瞬時に身長4mの怪物の姿をとることができる。その戦闘能力は非常に鋭い鉤爪と牙、それに頭部に生えた3本の角による直接攻撃に依存している。フレキシブルに動くその長い手足に秘められた人間を遥かに超えるパワーとスピードをもってその生来の武器を振るうことで人間の肉体などあっさりと引き裂き突き抜いてしまう。その爪はスポーンの肉体すら簡単に切り裂く。また奥の手として口から強力な火炎を放射することもある。スポーンと異なり魔力を大量に与えられているわけではないようで破壊された肉体を自らの力で修復することはできないらしい。この形状にある彼は人間成人の内臓を好んで食べる。

備考:
バイオレイター3
キャラクターは、まあなかなか面白い方面を志向したんだろうなとは思います。バットマンに対するジョーカーなんだろうけどあれより遥かに下品 (笑)。一方で真面目に彼の立場で読むと結構主人に忠実だし任務には真面目だし、裏切るにもそれなりの動機があったわけだし、スポーンにも結構親切なとこあるし、意外に律儀だし、そういう資質があるのでちょっと憎みきれない奴。先に挙げたジョーカーがそうだけどアメコミの悪ってのはなかなか絶対悪になりきらないもんだしそれはちょっとアメコミの奥深さなのかもしんない。デザインはー、最初はもーほんとに何考えているんだろマクファーレンって気分だったし実のところそれが日本語版終了まで続いていたのだが (長いなしかし..)、最近原書購入を期に一巻から読み返した際にふと「…かっこいいのかもしれん」と思った瞬間からもう結構かっこいいという認識が離れなくなりました。不覚。手足が異常に長い異形というのにもともと弱いんではあるけどね、私は。それをぶん回し肉を引き裂く仕草がなんともいえずかっこいい。巻が進みその生物的な描写が進めば進むほどこのデザインがいいなーと感じていました。最初見たときは (嫌いだったので) なんとも感じなかったけど、最近見直した映画版でのバイオレイター (特にラットシティでの) は、すげえ迫力。CGが素晴らしい。4mってあんなにでかいのね。
実際これで強いんだよね(笑) 筋肉バカのバンダライザーをボコにするあたりかなり怖い強さです。もっともっと激しい肉弾戦を志向して欲しいのだけど最近はそれどころじゃなく.. いいのかなー一応メインの敵役にそんな扱いしちゃって…。

作品紹介:

バイオレイター4

バイオレイター

可動箇所:通常のフル可動(14)+手首(2)+膝上の回転関節(2)+顎のスライド可動(1)+中央角スィング(1)=(20)

素体は映画版バイオレイター (デラックス版) 。定価3600円なのを980円で購入。やっぱりバイオレイターは造形が細かくて生物感のあるヴァージョンがいいなぁということで。とにかく10インチとゆうかどうかどうか的にはとんでもないでかさのこの素体を (スケール的にはスポーンが6インチ程度であるなら実際にもこんなもんなんだろうけど) フル可動にする、それだけお腹一杯って感じですな。扱って思うことはやはりマクファーレン物はすごい!ってこと。これまでも何体か弄ってはみたけどこいつのでき (彫刻)は実によい。可動もかなり多いし。売れなかったのはやはり狭い部屋に飾るにはでかすぎ!と考えたひとは私だけではなかったということであろう。
まず中央角が伸びる変なギミックはオミット。伸びるギミックを無くし普通の角にしました。肩と股間の関節を基部を残して切断。その辺に手足がブラついていると造形しずらいんだって。で、胴体を切断し、腰に回転関節を埋め込みます。そのときにあまりに長すぎる胴体を4cmくらい縮めています。肩及び股関節は直前に作ったドレッジと同じく前方回転関節に横に開く関節を足してマルチにするって手法。関節はへたりずらい軟質素材を使用。こうしてできたマルチ関節のすぐ下にこれまた軟質素材製の回転関節 (マンガ・フリークの腕の一部) を入れてその後素体の腕/肢を接続します。これで造形終了。最後に新規の関節部に適当に生物的な描写 (筋や凹みなど) を入れて完成。関節部は重たい各パーツ (中抜きしてないプラスチックなので) を支えるために念入りに補強しています。
 塗装です。今回はさすがに一から塗装し直す気分じゃなかったので (考えただけで疲れるし、中国の工場で頑張って塗装した人達に失礼だし(笑)) 素体の塗装を生かして補修程度に留めました。基本色はガルグレーにブラックを少量足して素体に近づけたもの。この色で新造した関節部を塗り、周りの色との境を軽く塗って曖昧にしていきます。角はタンで塗ったら丁度よかった。あとは爪をブラックで塗って、全体にもブラックで荒っぽくウェザリングを施して完成。うちのフィギュアって玩具的な味を出すために汚しを極力避けて綺麗に作るのが基本なんだけど、こいつの場合生物だしね。実際大した労働でない割には上手く塗れたと思っています。

でかいけどスマートで、細くて長い手肢はよく可動するお気に入りです。


バイオレイター5*1:出づっぱりの印象があるが意外にそうでもないようで。後半戦はクラウンの姿でウィンと繋がってきたのでまだしも出てるほうだが、10巻以前までは別種の敵キャラが出ている最中はものの見事に無視されていた。

*2:violateは破る、汚す、乱すなどの意。女性を暴行するという意味も。

*3:してみるとフレビアック5兄弟の他の成員の名についてもそうであるのだろう。

*4:息子に曰く「あらゆる意味でいい女だったらしい」とのこと。

*5:7歳のバンダライザーを58歳の彼が痛めつけまくったというからそれは憎まれたことであろう。

*6:彼らの父親がマレボルギアにその姿を似せて直接作られた悪魔であることが大いに関係しているのであろう。

*7:5巻でのメディーバルとの闘いなどは彼の任務の成功ケースなのであろう。しかしあのエピソードはよくできている。テキストは全部嘘っぱちで、真実はアートで表現されると言う面白さ!

*8:スポーンの魔力を騙し取った彼は後に何故かその力をスポーンに返還している。意外に律儀な面もあるようで。

*9:1600年頃に生まれた彼が後に「800年前の」メディーバルと戦っている。天界においても時間の意味合いが人界とは異なっているようであるが、魔界でもそういうことなのであろう。故に彼がどのような経緯を経て今に至るのか不明。

*10:サンスカーがニューヨークに現れたときなどはその典型で、要するにお互いにしんどい立場のときには協力する間柄なのであろう。

*11:単なるイカ物食いというよりは魔界のエネルギーを魔に近い生物から補給しているのであろう。ま、最近のスポーンの食生活だって大して変わらないし。


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