登場作品:
「ウルトラマンガイア」
名称:
「ウルトラマンガイア シュプリームバージョン」
変身後も特に専用の名前は付いてない。敢えていうなら「ガイアが変わった!!」?
Story
:
26話で藤宮からアグルの光を受け継いだ我夢は、基本形態ガイアV2にヴァージョンアップした。ガイアとアグルの戦いのエネルギーを得て巨大なワームホールを開き空中に出現した巨獣ゾーリムとの戦いに大苦戦したガイアV2はその時「アグルの光を貰ったんだ!!」の声とともに青い光に包まれ、さらなる形態=シュプリームヴァージョンへ変化しゾーリムの口中に飛び込んで新必殺技フォトンストリームで見事撃破した。
身長50m (44話ではアグルV2と同身長に見えたのだが)、体重4万2千t。
ガイア最終決戦:
終盤では根源的破滅招来体の正体もほぼ明らかとなった。彼らは長期に渡って地球をリサーチした結果地球と人類の成長するポテンシャルを怖れ、その成長の結果たる”宇宙規模の環境破壊”
(のようなもの) の芽を摘むために遂に本格的に活動を始めた元来温和だが狡猾な知的生命体の集合体であるらしい。少なくとも破滅魔人ゼブブ (*1) の人間形態”死神”が藤宮に告げた内容からはそう判断できる。彼らはこれまで宇宙の果ての惑星に生息する怪獣を改造し宇宙戦闘獣として地球に送り込む一方未来の地球人にも働きかけ彼らに自然コントロールマシン天界、炎山らを組み立てさせまた地球の防衛機構のひとつ”アルケミースターズ”にもその触手を伸ばし一方では内部に裏切り者を募り、また一方では卓越した技術で人間の創り出した光量子コンピュータ”クリシス”をハッキングし遂にはウルトラマンの力を得た藤宮を取り込みガイアと争わせ、その力をもって彼らの最大級の”兵器”ゾーリムを送り込もうともした。
度重なる作戦の失敗に業を煮やしたであろう彼らは遂に直属の破滅魔人ブリッツブロックやゼブブを送り込むがその頃には地球勢力は地球怪獣ー人間ーウルトラマンの地球防衛能力を結集させる術を徐々にではあるが学んでいた。かつて藤宮が探求し挫折した「地球怪獣を地球の防衛力とする」計画はこの時実現に向かいつつあった。しかしその計画は藤宮の狙いとは別に怪獣個々の地球
(なわばり) を守る意志に概ね全てを委ねたものであった。かつて東京に現れた水龍、ミズノエノリュウを先頭に彼ら地球怪獣たちも戦いに備え目覚めのときを待っていた。
そして最終決戦が始まった。突如地球の全ての空を覆い尽くした破滅魔虫ドビシ達は地球の全ての情報ネットワークを遮断した。事前の超巨大怪獣モキアンの攻撃で空中母艦エリアルベースと全航空戦力を奪われていたXIGにはこの事態に対抗する術はなかった。絶対の危機に二人のウルトラマンが立ち上がりドビシの結集体カイザードビシに立ち向かったが、実体を持たずしかも複数現れる最強級の怪獣
(破滅招来体) に苦戦を強いられる二人。そこに天から光が下り、巨大な”天使”が姿を現した。天使は力尽きたウルトラマンに光を注ぎ次いでドビシを蹴散らしたが、
希望を掻き立てられTV放送 (破滅招来体の意志によって例外的に活かされていた情報伝達手段)
を見守る人々の眼前で天使は突如豹変し、圧倒的なパワーの念動波でガイアとアグルを吹き飛ばし二人を倒した。
人類は全ての希望を失ったかに見えた。しかしこのとき、ミズノエノリュウ、ゾンネル、シャザックら地中でこの時を待っていた地球怪獣が目覚め、ドビシに攻撃を開始した。
我夢と藤宮は生きていた。アグルの聖地プロノーン・カラモスに辿り着いた藤宮はそこで稲森博士の霊魂の導きを得て地球を貫くニュートリノ通信をもって地球のネットワークを復活させ、クリシスを再起動させることに成功した。復活した全世界規模のネットワークを用いてダニエル議長ら
アルケミー・スターズも活動を再開。XIGは残存航空兵力
(殆どXIGファイターでなく只の戦闘機) と我夢の開発したテクノロジー、リパルサーフィールドを利用した最終ミッション”ガイア”を発動させた。XIG航空チームは世界各地の怪獣上空に静止し怪獣の放つ地球のエネルギーをリパルサーフィールドで反射させそれを東京の”ガイアの聖地”に待つ我夢と藤宮に注ぎ込んだ。
ガイアシュプリームとアグルは復活した。遥かにパワーアップしたニ体の巨人は世界各地のドビシを瞬く間に蹴散らしたがそこに再び”天使”根源的破滅招来体ゾグが降臨した。ガイアとアグルはシャイニング・ブレードやリキデイター等パワーアップした光線技を連発しゾグを圧倒したがそこで
”彼女” も真の姿を現した。全高400mにも達しようかというとてつもない巨体の4つ足の怪龍はウルトラマンを吹き飛ばした。そこに首都の守護者ミズノエノリュウが立ち向かったがあっさりとドラゴンの餌食に。怒りに燃えたガイア・アグルは怪龍をも凌ぐ力で戦い、遂に二人の必殺技フォトンストリームとフォトンスクリューがゾグに炸裂!破滅招来体を倒した。
かくして地球は救われた。人間と怪獣とそしてウルトラマンの棲む星、地球は今後いかなる攻撃を受けても敗れないであろう。
藤宮は海に?旅立ち、我夢は再び大学での研究生活に戻った。
能力:

ひとつのウルトラマンが戦闘中に 「さらに強い」
状態に変化するというパターンはウルトラマンでは初で、とりえあず26話と映画「TDG」での初ヴァージョンアップシーンには大いに興奮しました。
だが。強すぎて風情ってもんがないですね。ウルトラマンは負けて勝つのが基本だと思うのですがやられ役がガイアV2専門に、シュプリームは
「やってやってやりまくる」 になってしまっては。 個人的にマッチョなウルトラマンが苦手というのもあります。ウルトラマンGあたりから。ウルトラマンは 「…大丈夫かあ?」
って位に細い初代ウルトラマンとか小さ目でずんぐりなセブンとか、少し容姿にハンデがあるくらいがいいと思うんですけどね
(それでもなんでもティガ以降、権藤さんの演じるウルトラマンが精悍で好きだなぁ)。
シュプリームに変身するのにもうちょっといちいち動機があるといいですね。毎回アレになってしまっては緊張感がなくなります。
最大の問題点は新 ”必殺技 (この表現も最近聞きませんね)” フォトンストリームですか。両手を振りまわし、思い切りのけぞって(交通整理かい!)、かしわ手
(笑) を打ってその手を少し上下にずらして、打つ。なんか和風。
ださ…。 しかも光線の出方が妙に几帳面でさー。フォトンストリームはフォトン・エッジとクォンタム・ストリームの融合技なんですね。名前がモロにそうなのにしばらく気づきませんでした。シャイニングブレードはシュプリームらしい力感に欠ける技だけど、その斬新さは評価します。
デザインは、ガイア・アグルのシンプルさがだいぶなくなったものの、嫌いではありません。その程度の評価止まりですが。
…なんか批判ばっかですね。あ、「ガイアのチカラ」のテーマは好きです。アレはシュプリームにこそ合ってます。
最後にガイアのストーリーについて。これまでの一話完結ものと一線を画した大河ドラマ化、それに基づく個々のストーリーの盛り上げ、魅力的かつ個性的で多彩なサブキャラクター、地球環境破壊という困難な問題への挑戦、ライバルウルトラマンの登場、そしてウルトラマンに常に敵対してきた存在、”怪獣”に対する真摯なアプローチ
等、これまでも斬新なストーリー造りを目指してきた平成ウルトラマンの中でもさらに挑戦的な多くの課題を(概ね)
逃げずに取り組んだという点で、やはり評価すべき大傑作だとは思います。が、その分子どもへの対応は不十分に感じざるを得ないしアグルのページで述べているように広げた風呂敷きを纏める段では、やはり無理があったなぁというような気がします。
個別のストーリーを地道に重ねて最後の決戦で評価を「傑作」に持ち込んだティガとダイナにこの、最後という側面では負けたかなという気がしないでもないです。
ただ、見終わったあとで私は気付きませんでしたが、この中途半端ともとれるラストの展開からは続編が多いに期待されるという素晴らしい贈り物が見出せるのも事実なのですね。
終了直前の円谷プロ社長インタビューからもウルトラマンTVシリーズ2001年には復活が予定されていると分かったことだし、この地球産ウルトラマンも新たな歴史を積んでいって欲しいなと思います。
最後に。最終話のタイトル「地球はウルトラマンの星」は最高!だな。

*1:ゼブブの名称は蝿の王の異名を持つ大悪魔ベルゼバブからとったのであろう。また雷獣パズスのパズスも古代の魔神の名前である。
| TOP | Japanese |