登場作品:
「巨神ゴーグ」
名称:
ドークス・ガーディアン レベル23. マノンタイプ(*1)
…ガーディアンに対しその所有者達が必要以上に強い愛着を感じたり、愛称をつけたりしている形跡は見られない。
Story:ネタバレ
…彼らを生み育んだ惑星は、滅びた。その原因は明らかにされてはいない。
巨大な都市宇宙船を建造した彼らは新たな生活の場となる惑星を求め旅立ったのであった。
そして彼らは彼らの育った惑星に似たひとつの惑星を見出した。彼らとほぼ同じ(*2)遺伝子構造と形態を有する人間の住む惑星を。そこは現在からおよそ3万年遡った時代の地球であった..
彼らは自分達に似たこの地の人間を観察した。人間は驚くほど彼らに似ていた。故に彼らには人間達がその後どうなるかについても極めて精密な予想を下すことができたのである。そして3万年後の人間達は、彼らに匹敵する程ではないにせよ相当の文明を築くであろうことが予想された。
彼らは深刻なジレンマに陥った。知的生命体の築く文明と別の文明が出会うことは、この広大な宇宙においても奇跡に近い出来事であることを彼らは知っていた。それを承知の上で自らの力で文明を切り開こうとしている人類に手を貸し、共にに新たな文明を築き上げていくのか、それとも3万年の時を置いて彼らと出会い、その間に充分なだけ文明を成熟させた人間と対等に接していくのか?
彼らの間に起こった議論はその指導者マノンによって収束された。彼の眼にはこの時点の人類とともに歩んでいくことが彼ら固有の文明を埋没させていく愚考、自らの文明を放棄する行いと映ったのである。
…彼らはある孤島を選びそこに宇宙船を安置し、その地で3万年の眠りにつくことにした。
しかしその直前(*3)、彼らの中のある若者がマノンの意見に反対の意を表明した。若者マシウスは人類の女性に恋してしまったのである。マノンはそんなマシウスを許せなかった。安易な種の交わりこそ彼の恐れる自分達の文明の埋没と崩壊を意味していたのである。マノンのガーディアンは立ち去ろうとするマシウスに砲口を向けた。そこに立ちはだかったのは、マノンの弟ゼノン操る彼の青いガーディアンであった。ゼノンは身を守る装備を何ひとつ持たず去ろうとする親友マシウスを守護するため、兄と袂を分かったのであった。
…そして3万年の時が流れ去った。目覚めたマノンは程なくして彼らの領域にたどり着いたかつて弟の操っていた青いガーディアンを迎えたのであった。ガーディアンは一組の少年少女を連れていた。ガーディアンは少年悠宇を守護しているらしいが、マノンにはその理由が判らない..そこに突如、悠宇を追って宇宙船に至ったGAILの破壊活動が!
人類に興った文明が自分達に敵対してくる可能性をも予想していたマノンであったが、その破壊工作は希望を帯びて同胞と共に3万年の時を超えたマノンに深い失望と、怒りをもたらした。マノンは自らガーディアンを駆りそのパルスランチャーをもって自らの領域に突入してきた人間達を殺戮し尽くした。そんなマノンに恐怖した悠宇はゴーグとともに脱出を図ったが、そこにマノンのガーディアンが立ちはだかった!能力で劣るためにかつてない苦戦を強いられたゴーグであったが、辛くもその攻撃を凌ぎ切り、脱走に成功したのであった。
しかしマノンの怒りは収まらなかった。彼は今だ眠りの中にある同志達のガーディアンを自らの意志で起動させ、その一大軍団の力で島に建設されていたGAIL基地を蹂躙せんとしていたのである。ガーディアン軍団の攻撃は凄まじく、GAILの現用兵器では倒すことはおろか足止めすることすらできない。万策尽きたGAIL現地司令官ロッド・バルボアは仲間を人質にとった上で監禁していた悠宇にガーディアン軍団と戦うことを要請せざるを得なかった。悠宇は一早く縛を解いて独力で悠宇を目指していたゴーグと合流し、ともに巨人の軍団に立ち向かった。悠宇はマノンともう一度話して、誤解を解きたかったのである。死地に赴き、絶望的な戦いを続けるゴーグと悠宇の姿に心動かされたマノンの命令によって、やがて巨人達はその歩みを止めた。
悠宇の前に再び姿を現したマノンはそこで全てを話した。自分達の種族のこと。マシウスと弟のこと。そして何故、ゴーグが悠宇とともにあるのかを。 悠宇は、マシウスの遠い子孫であった(*4)。ゴーグは所有者ゼノンの遺言:「マシウスとその子孫を護れ」 を受け、今までこの島でたったひとり被守護者が訪れるのを待っていたのであった。そして二人は出会った..
そしてマノンはもうひとつの真実を告げた。火山活動によって起こった噴火のエネルギーがコールドスリープ装置の温度調整機能を乱し、目覚めていたマノンを除く全ての異星人は目覚めの時を迎えながら死んでしまっていたのだった。悲しみにくれるマノンであったが、しかし彼らの星の血は、かつて彼自身が否定したそのあり方で、確かに悠宇の中に息づいていたのであった。
一方異星人の技術力と巨人の凄まじい力を知り(*5)それに脅威を感じた米国政府首脳はオウストラル島に核攻撃を命じていた。絶望の中、最後の一日を生きる住民達、GAILの面々。そして悠宇の仲間達。降り注ぐミサイルはしかし、彼らを打ち砕くことはなかった。マノンが、宇宙船に残された全ての力を使って島を障壁で護り、彼らを救ったのであった。
…マノンはこの島を巡り人々が争うことを見越し、この島を再び沈めようとしていた。
沈み行くオウストラル新島。悠宇も仲間達とともにこの地を去った。この地に残るゴーグと、またの再会を約束して。
全高13.5m 重量12.5t
交友関係:
マノン。ゴーグ。ラブルガーディアン
能力:
およそ3万年前、地球に飛来した異星人が自身を守護する目的で建造していた永遠の生命を持つ巨神がガーディアンである。
マノンタイプは特に指導者マノン専用にカスタムメイドされた指揮官用超高性能モデルの一体である。
その性能は兄弟機であるゴーグとほぼ互角かそれを凌ぐもので、ガーディアン全体の中でも突出した性能を誇る。
背部バックパックに装備されたパルスランチャーは対人用モデルらしい。

というわけでこいつまで作っちまいましたのマノンタイプ。やっぱかっこいい。
作ると分かるけど細部のデザイン変更と塗装の違いでこうまで全体の印象は変わるのであるなぁデザインの力って凄いなぁと今回新たに感じた次第。
とはいえキモはやっぱ顔だよね。ゴーグと同系とは到底思えないほど邪悪なマスクが素敵過ぎますマノンさま。しかしこの顔面になると益々聖刻モノだよなぁ(笑) これで紋様でも入ろうものなら即仮面じゃんよ。色のセンスも最高。ゴーグの青も英断だったとは思うけど(茶とかって話もあったようですねぇ)マノンタイプの紫も神々しくていい。それにしてもゴーグとこいつの役周りが換わっていたらと思うと怖くて夜も眠れません。マノンタイプは日常的にオウストラル島を歩いてていいデザインと体色じゃねーんだよなぁ。
強さですが、普通に考えればこっちの方が上なのでしょうが、ね。LV.21のゴーグとLV.9のラブルガーディアンとじゃ実力に差がついて当然とはいえ、その差が小さいLV.23のマノンタイプとゴーグでは実力伯仲になったというーことでしょうか?あとは日常的に運動してるゴーグと立ちっぱなしのマノンの扱いの差が性能差を埋めた、と。直接対決の場ではガーディアンは自律的に動いた方(ゴーグ)が指令や直接命令で動く状態(マノンタイプ)よりも動きがいいって部分もあったのかな?直観的にはそれっておかしいかもしれないが、実際にはまーそうなのかもしれない..
マノンタイプといえば虐殺です(笑) いくらなんでもそこまでするかマノン!な怖さです。その直前まで温和であっただけに尚更。
…人類との衝突もあるかもと予想してたと言ってた割には凄まじいキレ方だなぁしかし。なんつーか、基本的に切れ易い方なんだろうなぁそれ以前のマシウスその他の経緯を見るに。ゼノンもただ親友を追ったっつーよりも兄貴の堅さに愛想がつきてたんじゃねーのか?とか。 人類の方からすれば「異星人が生きているとは考えにくかった」という言い訳はできるのではあるが(まー現にゴーグが動いているという事実があると死んでいる筈と言い切るのもアレなのではあるが)。一方でそんなこんなでいきなり爆撃されたマノンさんからすればどういうイレギュラーな事情があれ人類が、自力で、自分の領域に至るということ自体思考の埒外にあったのであろうなぁ。不幸な出会いでした(笑)
悲しい最後ですねぇ他の方々も。3万年寝て過ごしたその最後の最後の噴火でねぇ。その噴火なり何なりがそれこそGAILの活動や洞窟侵入の結果であったのならば、いっそ諦めもついたと思うのですが、ねぇ。 マノンの最後の悟り(マシウスとゼノンの勝利/自分達の血族存続の証を得た)が唯一の救いですか。
作品紹介:
ガーディアン・マノンタイプ
可動箇所:超絶可動(35)
頭部:回転(1)
腹部:スィング(1)
腰部:回転(1)
肩:基部アーマー回転(2)
肩:マルチ可動(2)
肩:内部アーマー回転(2)
肘上部:回転(2)
肘:スイング(2)
手首:回転+スイング(4)
指:人差し指&中指部と薬指&小指部(4)
股間:マルチ(2)
腰部アーマー:マルチ(4)
腿上部:回転(2)
膝:二重関節(4)
足首:スイング(2)
さて。前作ゴーグでは1/100リアルプロポーションモデルを核に造形を向上させ可動をアップするという課題をクリアしたわけですが今回はそれを更にマノンタイプにしよう、と。
そんなことを考えることができたのはやっぱり手元のジャンクパーツの中にタカラ製プラモ1/100マノンタイプがあったからなのですね。ゴーグですらなかったのに(笑) 実際には頭部、胸部、肩大型アーマー(一個のみ)背部バックパック、肩小アーマーがジャンクパーツより回収され、そのまま利用されたり造形の参考になったりしています。マノンタイプのプラモの造形は実際のところ、同シリーズのゴーグのそれよりもかなり良かったですね。形成色が青なのは解せんが。あとは勿論リアルプロポーションモデルを使用。
胸部と頭部、バックパックはそのままマノンタイプのプラモを利用しています。パーツが普通のプラスチックなだけに熱に弱く、造形には気を使います。肩装甲(大)はゴーグのそれを基調に回収したマノンのアーマーを参考に造形し直しました。肩アーマー(小)もプラモを参考にゴーグのを核に大型化しています。腕はゴーグ同様上腕部を一度切断して延長。手首はマンガ・フリークのマルチ関節(小)を入れて手自体も装着変身素体の可動ものに。腹部。プラモの腹部下で慎重に切断しフィギュアの肘関節を入れて固定し、前方スィング関節として形を整え終了。ゴーグよりも若干、腹部は長く造形されています。ゴーグが短すぎるというか。
腰パーツ。両脇のスカートを切断して、この上中央部をくりぬきポリキャップを埋め込んで可動式装甲に仕立て、これを腰横に差込んで固定した可動軸に差込み外れないように軸の端を溶かして終了。造形技術が若干上がっているのでゴーグよりも腰を細く造形し得ています。マノンタイプの胴体はゴーグよりも明白に細いし、その分腰周りの小型化には終始気を使っていたのです。腰後部の装甲はプラモのように可動式にすることの意義をさほど感じなかったので、脇を切断して小さくなった分を補うためやや大型化して処理を終えています。
股関節は基部をくり貫いてマンガ・フリークのマルチ関節をはめ込み固定し、リアルプロポーションモデルの腿上回転関節と接続して(ゴーグではこの関節を上手く扱えずオミットして別の回転関節を入れている)いきます。膝。一旦ネジを抜いて関節の外部と内部を削り、関節のすぐ上で切断してCORPSの膝関節と連結して二重関節に。技術が向上している分ゴーグよりもすんなりと、よく曲がります。といっても二重関節でようやく90度可動ってとこですが(ゴーグは75度くらい)。足首ですがゴーグ同様に新造しました。1/144ドラグナーシリーズ ダイン(わざわざこのために秋葉で探した)の足首を元に造形。ゴーグのものよりも若干細い作りです。可動部としてフィギュアの肘関節をこの足首にはめ込んで固定し、素体の脛パーツに差し込んで固定します。
パルスランチャーはうち一本はジャンクパーツの山の中からから回収できたのですがもう一本は見当たらず。そういやゴーグのプラモにも意味なく付いてたんだよなぁこれって。砲身も対メカ用の円筒形もあってさ。…で、砲身はもう一個見つかったのでそれを付ける銃身をランナーでなんとなく似せつつ造形。
塗装です。基本色はシルバーを基調にメタリックブルー、メタリックレッド、パープル、更にクリアブルー、クリアレッドを足して作った専用色。胸部の赤はメタリックレッド、金はゴールド。全身の黒ラインは0.05mmの黒マジックで。この色は大成功かな。
削り/磨きはすげー苦労しました。体色がゴーグよか薄い分アラが目立つしね。
正直塗装するまでは全体のラインが上手くとれたと感じられず(とにかく胸部が細くて、全身をそれに合わせるのに苦労したので)どうかと思っていたのだけど、塗ってみるとこれがなかなかキマっている。
いやーすげーかっこいいっす。扱いに慣れた分完成度はゴーグより上です。素材の関係でゴーグほどに手に持ったときの重量感が感じられないのが残念だけど強度も充分あるしね。
ラブルガーディアンの製作予定はありません(笑) リアルプロポーションモデルが全然、使えないしねぇ。

*1:”ドークス”は指揮官用の意。”ガーディアン”(守護者) はマノン等異星人が自らをを守護する目的で作られた永遠の命を持つ巨人を示す。
*2:ここまでSFマインドに満ちたゴーグとはいえ、やっぱり「全く別の環境に発生した二つの生命形態が、それこそ生殖可能なほどに似通ったものになるなどずぇったいに有り得ない」というまー生物学の常識については無視せざるを得なかったものであるなぁ。実際直観的には「自分達が現にこうして存在し繁栄している以上、知的な成熟をもたらすのはあくまでもこの形態であり自分達が経てきた進化の過程以外では知的生命体の発生など有り得ない」と考える方が楽ではあるし、一方ではふつーのSFアニメ/ドラマにおいて人間型の宇宙人ばっかそこら中にいるという現実もあるのではあるけど。
*3:マノンとマシウス&ゼノンとの別れは雪原でのことであった。オウストラルに雪が降るとはちょい思えないのであるが、ね。まー氷河期ではあったのかな?
多分別れはオウストラルとは別の地でのことなのでは?ゴーグ&ゼノンはしばらくはマシウスについていたのかもしれないが、後にゼノンがゴーグに残した命令は「『オウストラル島で』マシウスの子孫の到着を待ち、その手助けをせよ」であったのだからそれは一応辻褄が合っている。放映当時はこのシーンは単純にオウストラルでのことかと思ってたんだけどね。
*4:マノンは悠宇に「数千分の一」異星人の血が混じっていると言っていたが..
…多いだろそりゃ(笑) 20年一世代としても1500世代下なんだぞ。で、その実に実に薄い血脈を見抜いたゴーグはんも尋常ではない。
*5:実はウェイブ博士の友人にして悠宇達の頼もしい守護者、船長はCIAがオウストラル新島の謎を探るため放ったスパイであったのだ。
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