登場作品:
「仮面ライダーブレイド」2004年
名称:
「仮面ライダーブレイド キングフォーム
人間時は剣崎一真 。
Story:
1万年前。地球上に存在した53種(*1)の不死の超生命体”アンデッド”たちによって、種族の命運をかけて行われた壮絶な”バトルファイト”が、あった。
この戦いで敗れ戦闘不能となったアンデッドは、”カード”に封印され、最後まで残ったアンデッドが、バトルの勝者となる。勝者となったアンデッドは、全能の意志“統制者”より万能の力が与えられその後の地球を、自分の思い通りのものにできる。
一方で、もしこのバトルファイトにおいていかなる生物の始祖でもないアンデッドの異端児である超生命体”ジョーカー”が勝者となった場合には、地球上の全生物が死滅する..
このバトルファイトにヒトの始祖たるアンデッド=・ヒューマンアンデッドが優勝したことで、1万年前に地球上のあらゆる動植物が、”今かくあるように”存在する現代の世界がもたらされた(*2)。
現代。「人類が地球を制した背景に、進化論では説明できない理由が存在する」との仮説の下、その理由を究明するために設立された機関、人類基盤史研究所
(BOARD) 。
BOARD研究陣は探求の末、カードに封印された状態で無限の歳月を生き延び決して滅ぼすことのできない不死の生命体を発見し、これらこそ様々な生物の祖であるとした。 これらの生命体はその後その不死性に由来してアンデッドと名づけられた。
…そして数年前。突如大半のアンデッドの封印が解除され、人間を襲い始めた。そしてそれは新たなバトルファイトの開催をも意味していた..、
BOARDは所長、烏丸啓の指揮の下、封印を解かれたアンデッドの回収を行うべく、アンデッドの能力を人間が行使できるよう調整された特殊装備"ライダーシステム"を開発した。
アンデッドの能力を一時的に人間に融合させその力を行使するこのシステムは、融合する個人の資質が非常に重要であり、BOARDによって選ばれた二人の人間がBOARD所属の研究員でもあった橘朔也と、後に見出された剣崎一真であった。
かくして彼らはBOARDに所属し、アンデッドと戦う任務を負った仮面ライダーとなったのである。
しかし戦闘の最中、BOARDを発見したアンデッドの攻撃によってBOARD研究所は崩壊。以後仮面ライダーブレイドこと剣崎は生き残りの研究員広瀬栞や作家志望の青年白井虎太郎とともにアンデッド封印の活動を再開することになる。
一方の仮面ライダーギャレンこと橘も、BOARDの資材を利用しながら戦うと同時にもう一人のライダー、レンゲルの開発と有資格者の探求に乗り出していた。
そんな中、ブレイドはアンデッドと戦うもうひとりの謎の戦士と出会う。カリスを名乗るその戦士は仮面ライダーシステムに酷似する装備を用い、人間に変身する一方で、アンデッドとも意志を疎通することができるようなのだが..
最初は対立した二人だったが、剣崎はカリスこと相川始の同居する親子を守る優しさと戦いへの真摯な姿勢に共感を覚えるのであった。
その頃、烏丸所長は、ライダーを用いたバトルファイトへの介在(及び自身の勝利)を目論み人間に偽装したピーコックアンデッドに洗脳され、捕獲したクラブのカテゴリーA、スパイダーアンデッドの力を変換し、能力的にも従来型を凌ぐ新たなライダー、レンゲルを完成させていた。
しかしレンゲルのシステムは、スパイダーアンデッドの強烈かつ邪悪な思念の影響を常に受けていた。スパイダーアンデッド自身が探し出した装着者は、市井に生きる平凡な高校生、上城睦月であった。スパイダーアンデッドに操られ暴走しその強大な力を振るうレンゲルに、残り3人のライダーは苦戦を強いられるが、やがて睦月の強い意志がレンゲルの制御を可能とする。睦月自身も幾多の戦いの中で成長を続け、その制御を確かなものとしていく。
かくして4人のライダーはバトルファイトを収束すべき、残りのアンデッドを封印する戦いに専心するのであった。
一方BOARD本部はアンデッドの不死細胞を利用した合成アンデッドや、特殊能力を人間の機能と融合させ辛うじて制御を成功させた新たな生物種、トライアルシリーズ、ティターンと呼ばれる新勢力を開発していた。しかしそれらは全て、ある邪悪な意志のもとに生み出されていた。その目的は..
戦闘が激化する中、ブレイドとギャレンは研究所崩壊を逃げ延びていた烏丸所長の手になる新装備、ラウズアブソーバーを受け取った。彼らはライダーシステム上におけるアンデッドの吸収を可能とするカテゴリーQのカードに更にカテゴリーJのカードを融合させ、更なる強化戦闘形態”ジャックフォーム”へと変化する。人間でありながら凄まじい融合適性を秘めていた剣崎は、このラウズアブソーバーによって、さらにそのポテンシャルを開放されることとなった。
トライアルシリーズとの激戦に際し、スペードのカテゴリーキングことコーカサスアンデッドの猛攻を打ち破ったブレイドは、アブソーバーにカテゴリーKのカードを融合した。
そこに出現したのは、アブソーバーの設計上あり得ない筈の(*3)、13枚全てのカード(アンデッド)の能力を一身に融合させた超戦士、キングフォームに「進化」を遂げたブレイドの姿だった。
そしてキングフォームの発動に共鳴するかのように、凄まじい狂気に囚われ異形の生命体ジョーカーへと変貌を遂げた相川始。彼の正体とは?そして彼とキングフォームの間に如何なる関係があるというのか?
身長201cm、体重131kg 。



備考:
作品評:
全体に「暗くて地味」というイメージはあるのですが、名作!だと思います。
ストーリーにもきちんと筋が通っている。剣崎と相川始の2人の物語という太い縦糸が通る一方で苦悩し時に独走/迷走する知性派の橘、睦月の成長物語もきちんと描ききられており、実に見ごたえがあります。自我をもち人間に擬態できる上級アンデッドも個々の個性が光ります。そして平成ライダー史上最高水準(個人的にはブレイドがベストだと思う)!の最終章。
個人的には(物語の原動力としては必要なのだけど)トライアルやティターン、ケルベロスに繋がるBOARDの陰謀話はそれほど評価しないのですが、その件が片付いた後の始(ジョーカー)と剣崎の物語は、もんのすごく!盛り上がる。人間であろうとしつつも自身の怪物性に翻弄される始、主義主張と異なり最後に友情をとって始を守って死亡する?(物語的には死んでいて欲しかった..)橘、ダークローチによる消耗戦で疲労困憊し人類のために最後の選択を決意する睦月、そして一人、「それ以外の選択肢」を模索して戦っていた剣崎.. 実に熱い。そして泣けます。あーもう一度全話見直したいくらい!いい。
ちなみに井上脚本ですが、映画版も好きです。DC版で買いました。基本的にTV版と同じく剣崎と始の物語である点も含め、アナザーワールド/イフものの劇場版でも、出色の完成度だと思います。
ライダー:
平成仮面ライダーでも唯一?の赤を用いないライダー。地味ですけどね(笑) デザイン的にはブレイドとジャックフォームは、やっぱ主役の顔ではないなとは思います。主人公が2号ライダー!というのはなかなか捻っているなと思うのですが。キングフォームは一見したときから最高!最強!と思っていましたが、あくまで強化形態として(笑) アレが最初から出張っても困るわけで。実際かどうでも初!の強化形態制作に至ったのはキングフォームへの愛故になのです。
net上でも「最強のライダーはどれだ?という議論は常に盛んなのですが(笑)、私は文句なしにキングフォームだと思っています。1体1体がライダーと同等のポテンシャルを有するアンデッドの力が13体分!なのですから。それに”メタル”や”タイム”などの特殊機能もデフォルトで付与されていると考えると、どんなタイプのライダーにも対抗できる、究極のライダーだと思うのですが..
カリスはワイルド系ライダーとして存在感が強く!(ワイルドカリスは最悪ですけど)、個人的には最も惹かれます。レンゲルもクモをあしらったデザインは斬新だし岡元次郎氏の殺陣は最強!なのですが、造形は難しかったりします(四角いってのは結構大変)。
個々の能力バランスも絶妙で(最強からジョーカー>ケルベロス>キングフォーム>ワイルドカリス>ギャレンジャック=レンゲル..って感じの理解でいいのでしょうか?)、見ていて飽きませんでした。
正直カードバトル系は好みじゃないのですが、ブレイドは世界観に肉薄させている!ので許容できます。
アンデッド:
正直ブレイドの難点はここでして。
韮澤デザインが好きになれない/ノレないのです。アンデッドの鎖とかアクセサリーも燃えない。昆虫系はコーカサス/ギラファ/ローカストなどかなりいけてるデザインも多いのですが..前作ファイズのオルフェノクが絶妙すぎて..なのかもしれません。
作品紹介:
仮面ライダーブレイド キングフォーム
可動箇所:超絶可動(33)
頭部:ボールジョイント(1)
腹部:前後スィング(1)
腰部:回転(1)
肩基部:前後開閉(2)
肩アーマー:開閉(2)
肩:回転&スィング(2)
肘上部:回転(2)
肘:二重関節(4)
手首:回転+スイング(4)
指:人差し指&中指部と薬指&小指部(4)
股間:マルチ(2)
腿上部:回転(2)
膝:二重関節(4)
足首:前後スィング(2)
*この作品は2009年5月に制作したものです
制作はかなり前から想定されていました。何せかっこいい!ので。ソフビ(最近新造で再販されましたね)も購入していたし、ミニフィギュアも造形の参考になりそうなものを二つばかり買っています。やっぱりかっこいい!のです。重厚さが堪らない。直前にPS3のゲーム「demon's souls」で鎧にハマっていたのも大きな制作理由です。
さて製作開始。かどう的に蓄積されてきたライダー系の造形と可動を一気に注いでいます。今回は首に3.5インチJOEのボールジョイントを使用。キャラ的にそんなに首がチャキチャキ動く感じじゃないし。例によって肩基部に前後開閉関節を入れて、肩関節は小型の3.5インチJOEのマルチ。ここを小型にして基本的には肩基部関節と同様に軟質素材と強化プラ棒を組み合わせて上下開閉する肩アーマーを装着します。肩アーマーは1/72ヘルダイバーの肩アーマーを元に制作しています。腕は二重関節をブチこむのでとにかく短縮化が大変!肩のすぐ下に回転関節、直ぐ下に3怪人セットの肘関節などで二重関節をつけて、直ぐ下に回転関節、そして肩アーマーと同じノリで手首前後スィング関節を入れます。手は装着変身のもの。左腕下腕部にはポリキャップを仕込みます。ボディに前後スィング関節を仕込み回転する腰関節とつなげ、股間はいつものマンガ・フリークマルチ。脚部は3怪人セットから流用しつつ回転&二重関節、足首は.5インチJOE。 …今回は結構豪華で精度の高いパーツを多用していますね。
装備です。ブレイラウザー?な小剣は超装光ギンガマンの装備。刀身は3怪人セット弓から。柄は自作。巨大な戦斧は”ディアブロ”のバーバリアンの装備から。これも柄のみ自作。盾は1/72パトレイバー零式の長盾を途中で切って。これにミスティック・ナイトの小盾を重ねて固定して、残りは適当に彫刻。盾はプラ棒で左腕ポリキャップに接続する端子をつけ、同時にその下に可動式のもち手もつけています。最大の剣キングラウザーは..食玩で当時発売されていたものを某イベントでゲット。バランスはあり得ない感じ(笑)なのですがこの剣の刀身部分のみを切り出して加工し、刃の厚みも削って、更に刀身を新たに入れて磨いて..結構手間かかっていますが、雰囲気は出たかと。左腕に盾を装備しない場合は、ポリキャップにはめる小ぶりのラウズアブソーバーも造形しています。
塗装です。基本色はネービーブルー。黒!だと少し芸がないかなと。金部分はゴールド&メタルカラーの”プラス”。その他焼鉄色。その他アクセントでシルバーも。目はメタリックレッド。
…かどうライダー史上最高レベルの可動と造形のバランス!完成度でファイズを超えました。やっぱりキングフォームという素材がよいのだよなぁ。
例によって海外版にも画像を載せています。
*1: 52枚のカードに封印された52種のアンデッドに加え、カテゴリー外の超生命体(だがその本質はアンデッドに由来する)ジョーカー。 劇場版では「もう一種のジョーカー」であるアルビノジョーカーも現れ、計54種となる。
*2:明らかに進化論的や地質学上の例証等全ての科学的常識に反する現象だが..
統制者の力はかように絶対的であり、1万年前にヒューマンアンデッドが「人間が地球の支配者となる」世界を望んだ時点で、それに遡る数億年前までの地球の歴史、生物進化の歴史は、全て改変されたのである。このエピソードは..ニール・ゲイマンの「サンドマン」におけるエピソード「A
Dream(千匹の猫の夢)」にも採り上げられている
*3:本来は(ジャックフォームの際と同様に)アブソーバーにカテゴリーQとKを挿入したとしてもA・Q・Kの3体融合形態にしかならない筈であった。しかし剣崎の融合能力が戦闘の中で拡大し暴走状態に陥っており、更なる力を求める剣崎の意志に呼応してしまったものと考えられる。
*4:アンデッドはカードに封印された状態ではその能力の解析ができなかった。そこでアンデッドの不死性や能力を欲したある勢力が..
*5:スート(カードの種類)は..カード自体にも明記されている情報なので人類が人為的に分類したものではないのであろうが、同カテゴリーのカード(アンデッド)は融合や共闘?など、「相性がよい」「合う」ということで統制者によって分類されたのではないだろうか? ゆえに自身のスートのカードを専用に(但し基本的には他のカテゴリーのカードであっても、他のライダーが使用することは可能なようだ)扱う、4種のライダーが登場することとなった。
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