登場作品:
「仮面ライダー響鬼」2005年

名称:
「威吹鬼」
人間体は和泉 伊織(いずみ いおり)
Story:
古来より、この国には山中にこもり厳しい修行を積んだ末にその肉体を異形化させることで超人的な能力を発揮することのできる”鬼”と呼ばれる人々が存在した。彼ら鬼たちは、人里離れた地で人を襲う謎の怪物、魔化魍(まかもう)の襲来から里人たちを守ってきた。
その末裔として現在に生きる鬼たちは、その変身へといたる身体技術の習得を「技術」として蓄積し、同時に陰陽道の流れを引く様々な呪術・呪法を収める知識体系を蓄積させ、次代の鬼となる人々へ繋ぐための組織を作りあげた。鬼たちと、その鬼に助けられた人々の末裔によって構成されるその組織は、猛士(たけし)と称される。猛士は日本全国にその支部をもち、各地で発生する魔化魍の襲来を過去のデータから予測し、人々を守っている。
古来より絶えることなく発生し続けていた魔化魍たちであったが、近年その出現数、個々の能力、出現地(従来よりも人里に近いところでの発見が増えている)が明らかに変化(増悪)していることが猛士の中で問題化されていた..
高校受験を目前に控えた少年、安達明日夢は、母の法事に付き添い屋久島に向かう船上で、不思議な男を見かけた。男は船から落ちた幼児を驚異的な身体能力をもって救い出し、驚嘆する明日夢の前から去った。屋久島に着いた明日夢は、従姉と二人で立ち寄った屋久島の森の中で、異形の姿に変身する謎の男女に襲われた。彼らの絶対の危機に際して山中より姿を現したのは、船上で見かけたあの男だった。彼は奇妙な形の音叉をかざし、自らの肉体を炎に包み、そして鬼の姿に変形した!明日夢は、鬼と化した男が異形の怪人、そして怪人達が山中で育てていた巨大なクモの怪物を倒す姿を目撃したのであった。
東京に帰った明日夢は、ひょんなことから自宅の近所に鬼と化した男、”響鬼”たち猛士の東京支部があることを知った。関東11人の鬼のひとり、斬鬼を倒した房総の化けガニと闘って響鬼が負傷した事を知った明日夢は、そこに居合わせた青年、威吹鬼の呼びかけに応え、響鬼のもとへ赴いた。
無事受験を終えた明日夢は、その報告をしようと響鬼が修行をする山中を訪れたが、夜間に山中で道を見失ってしまう。困りきった明日夢が出会ったのは、隣の山中で魔化魍を倒すため活動中だった威吹鬼とその弟子、天美あきらだった。あきらは魔化魍を倒すために真剣に活動する自分と大きな落差をもつ明日夢を厳しく責めるが、そこに現れた響鬼と、師匠である威吹鬼に諭されることで、徐々に高校の同級生である明日夢やその友人たちに心を開くようになっていったのであった。
…魔化魍と猛士との戦いは激しさを増していた。現代の魔化魍を統べる”存在”は、謎の洋館に住まいながらクグツと呼ばれる人形を操り、その異形の知識をもって魔化魍の童子・姫を操り、古代より存在が確認されていた強力な魔化魍を復活させたり、これまでに認められなかった異形の魔化魍を出現させてきていた。単独で行動することの多い関東の鬼たちも、強力な敵の出現にその力を合わせる展開が多くなってきていた。関東11人の鬼のうち、撥の鬼である響鬼、管の鬼である威吹鬼、弦の鬼である轟鬼の3人はその力を結集させ、更なる戦いに臨む。
身長210cm、140kg

・和泉 伊織(人間体)
20歳で奈良県出身。現在は猛士関東支部に所属し、直接魔化魍と戦闘する部門を担当する”鬼”のひとりである。
戦闘用のバイクである”竜巻”の他にも他にプライベート用のバイクを二台所有しており、バイクへの傾倒が認められる。
常にマイペースでややおっとりとした性格だが、天美あきらとの関わりの中では若年ながら師匠として厳しく接する場面も認められる。高校生の頃から鬼として活動しており、そのキャリアは年長の轟鬼を上回る。
和泉家は吉野で猛士の中核を担ってきた家柄であり、イブキの父は現在、吉野にて猛士の実質的な指導者として活動している。
・威吹鬼(変身体):
変身鬼笛 音笛(おんてき)の放つ音波をきっかけにして変身する戦闘形態。
鬼に変化することによって超人的体力(腕力・脚力・耐久力)を獲得し、更に外傷を負っても(骨に達していないものであれば)瞬時に修復させることのできる超人的回復力を有することになる。威吹鬼は遠距離戦闘に特化した武装である音撃管を操り、主として飛行する魔化魍と闘うことを担当する管の鬼(*1)であり、片手に銃を模した音撃管を持ち、連続的な銃撃を続けながら闘うために格闘戦においては蹴りを主体とした攻撃スタイルを獲得している。また管の鬼としての特殊な戦闘術、鬼闘法を会得しており、手足に疾風を纏わせた状態での打撃技は通常時の闘技以上の破壊力(対象を強烈な風をもって切り裂く)を秘めている。
○装備:
専用装備として装備帯の腹部にある音撃鳴鳴風(おんげきめい なるかぜ)を装着することで銃型からトランペット型に変形する音撃管烈風(おんげきかん れっぷう)を装備している。また専用ディスクアニマルとしてニビイロヘビを使用する。また摩化魍退治の際は”竜巻”と名づけられ専用にチューンされた大型バイクを駆る。
・ディスクアニマル:
猛士の吉野本部において開発された、鬼が戦闘/索敵に使用するサポートユニットで、正式名称は音式神(おんしきがみ)。元来動物の魂を物体に宿らせつつ様々な用途に使役する陰陽道の呪法である。
元は折り紙など軽量の物体を変形させ使用する紙製の式神だったが、現在では動物の姿に変形するコンパクトディスクのような銀色の円盤に宿らせることが可能になっている。通常はケースに入れた状態で移動車両やバイクに搭載されてるが、それとは別に何枚かを常に、起動前の状態で鬼の腰にぶら下げて携帯している。各鬼の変身装具から発する特殊音波に共鳴することによって起動し、それぞれ動物の姿を模した形に変形し、活動を開始する。それぞれが録音・録画機能を持ち、摩化魍の探索や情報収集活動に活躍する。また童子や姫等、怪人を霍乱する目的で戦闘時に使用されることもある。ディスクアニマルはそれぞれ固有の鳴き声を持ち、この音によって、ある程度鬼たちとと意思疎通をとることが可能である。
・ニビイロヘビ(鈍色蛇):
ヘビの魂が込められた音式神。陸上だけでなく水中での行動が可能。威吹鬼・あきら等が標準装備のディスクアニマルとして使用している。
備考:
平成仮面ライダー史上最悪!であることはまあ確実なのですが、それはあくまでも後半パートとの総合評価でみると、ってことでして。
29話までの前半に関して言えばクウガやウルトラマンガイアに匹敵する細部の作りこみと緻密な構成、高いメッセージ性が合間って、ライダーつーか特撮ドラマ史上最高水準なんですけどねぇ..話の展開はとにかくゆっくり!だなぁとは思うのですが、とにかく細部の作りこみが凄い!やっぱ怪人や怪物といきなり会うのでなく、その出会うまでの展開を細かく作りこむのはクウガから続くプロデユーサーの味なのでしょう。私は基本的にディティールにこだわる製作者の方が好きなんですよね、やっぱり。細かいところで納得できない仕事をしたくない/許容したくない、なんてーのがあのプロデューサーの想いなのでしょう。それはよく分かりますんで。まーこだわりばっかりになってもいけない!ってのもそれはそれで分かるんですけどね..
一方で戦闘においてはまるっきり手を抜いていない!のも凄い。常に「戦闘においてワクワクする」場面があって(これはやっぱり自然描写と地形の効果なのでしょうか?都市部ライダーは正直戦闘がダレることがそこそこある気がするので..)個人的に威吹鬼の場合には、”乱れ童子”の辺りの凄まじい戦闘描写がキモでした。見ていて背筋が凍る、というか..鬼も怪人もリアルなので子どもはもー受けつけない!でしょうね(笑)
怪人やCG(冷静に見るとちょっとチャチい?…、ま、方向性が違うから一概には比較できないけどリュウケンドーの方が水準は上かな?)の怪物もリアル志向で、個人的には好きです。はい。
いや、鬼のデザインは正直どうか!?とは思ったのですがね、勿論。今でも結構悩ましいとこなのですが。よくも悪くも(響鬼も轟鬼も)フォルムも仕草もヒーロー的ではないし(であるが故に次作カブトなんかではそのヒーローっぽさに思いっきり溜飲が下がる訳ですが)、なんつーか動きにケレンがないのです。職業的、とでもいうべきか。勿論それが演出の意図なのだけど..その意味で微妙!な鬼の中でぶっちぎりにヒーロー性の高いフォルムとスタイル、キャラクター(正統派ヒーローでしょ?)と戦闘スタイルを有するのが威吹鬼なわけでして。まあ主役張るには武器が銃ってのはアレですけどね。まー主人公がバチなわけだし.. 色使いなんかについてはいろいろ考えるわけですけど、鬼の中でも最も黒っぽい体色なのはともかくとして、やっぱ主役張るには赤!ですよね。なもんで個人的には裁鬼なんかはフォルムもカラーも最高なんですけどね。
主役を張れないとしても、銃撃と華麗な足技は最高っす、威吹鬼!初登場シーンのかっこよさは群を抜いています。

作品紹介:
仮面ライダー 威吹鬼

*2007年4月に制作しました
2007年は個人的に平成仮面ライダー補完計画推進期間でして。カブトを皮切りに各作品に登場したライダーを一体は!作って話にも触れよう、と。
で、カブトにおいて「主役ではない」キックホッパーで納得した結果を受け、響鬼におけるライダーを(かなり悩んだのですが..)威吹鬼に決めました。いや、裁鬼と響鬼、斬鬼でもかなり悩んだのですが、見直していたDVDで威吹鬼のかっちょよさを見せ付けられたことが大きいですね。前作キックホッパーでは脚部可動の究極を目指したのですが、今回は鬼シリーズとして、バチを両腕でかっこよく保持できる程度の、上半身(腕部)の可動の究極を志向しています。そのために新機軸の可動軸を肩基部に設置しています。この可動はかどうかどうかではスパイダーマン以後使用していなかったものですが、できればこれを今後の標準にしていきたいな、と思っています。
製作開始。3.5インチJOEを核に関節を組み込んで上半身を組んでいきます。肩基部にはマンガ・フリークの6本腕の一本、ハサミ腕の可動軸を上半身に埋め込んで水平の開閉可動軸としています。これに直接肩関節を装着して固定します。関節はホールド性能を考慮してマンガ・フリークの肩マルチ(小)です。頭部は素体JOE自体の首関節に、同じくJOEの肘関節を小さく詰めたものと連結させて回転&上下可動に。腹部には5インチフィギュアの肘関節を仕込みます。その下に回転関節。上腕部回転関節は3怪人セットの手首回転関節。その下に6インチスパイディの二重関節を。。手首関節は3.5インチJOEの肩関節、手は豹君。股関節はいつものごとくマンガ・フリーク。脚部です。膝上部に3怪人セット脚部の回転&二重関節を仕込み回転部を腿装甲で隠しています。足首はJOEの膝関節。関節の選定は全体にシンプルですね。
鬼の場合ライダーよりも素直に筋肉描写が施せるので、楽です。頭部はいつものようにそこそこバランスとるのが大変でしたけど。胸部ボディアーマーを最後に造型したのですが、それまでの全体のフォルムが実に間抜けで..デザインの力は偉大だといつもながら思わされます。
装備です。一番基本となる銃ユニットを基部に左右に追加装備をつけることで特殊な性能を持つ、という設定で作っています。基本となっているのはそれ自体上記したような性格をもつTF(詳細不明)の装備です。
・鉄棍:銃左側に装備することで銃剣モードに。筒状パーツにマンガ・フリーク、ブレードアームのブレードを一本追加して固定してます。
鉄棍は基部の握りを持つことで独立した装備となります。まー響鬼を作らない分、剣(音叉剣てのもありますが..)とかではなく、このような棒状の武器を持たせたかったのです。
・音撃補強ユニット:まー鳴風ですね。ダグオンターボカイのマフラー一本を外して筒状パーツに被せています。銃右側に直接装備或いは基部筒状パーツに追加することでロングモードに。
・ライフルユニット:銃右側に基部筒状ユニットを装備し、更にその先に追加することで長銃身のライフルになります。握りもついて回転可動。これの右側に音撃補強ユニットを逆さにして装着すると最強形態。
塗装です。目その他銀部分はシルバー、ボディ基本色はブルーFS15050を基本にメタルブラック・ブルー、クリアブルーを混ぜた専用色。その地色に全体にブルーでアクセントをつけています。、金部ゴールド。銃の基礎部分はメタルブラック。…黒と金ってかっこいいですね、やっぱ。青部分はメタリックブルー。茶色は艦底色です。
…結構時間かかりました。なんでだろ? 結構肉厚に作ったつもりなのですが、黒系で塗装すると全身が締まってしまいますね..肩基部の開閉可動は今時の市販品では結構普通な感じですが、作り手としてはやっぱり造型美との両立は難しいなという感覚はありますね。でも完成後の表現力の違いは歴然!これはやっぱり今後も基本的に追加させていきたい可動箇所だと思いました。
例によって海外版に別画像を入れています。
*1:関東11人の鬼のうち、管の鬼はその他数名(2-3名)が在籍するものと想定される。主として巨体・柔軟性の高い肉体をもつ摩化魍に効果の高い音撃を加えることのできる撥の鬼、堅い表皮を持つ摩化魍に音撃を流し込むための鋭い刃を唱えた装備を持つ弦の鬼等に対し、管の鬼は鬼の力の源とされる鬼石(←アマダム?)の小片を予め摩化魍に銃撃して埋め込み、それを音撃管より発する強烈な音波に共鳴させて内破させるという独特の戦闘スタイルを有する。

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