登場作品:
「獣拳戦隊ゲキレンジャー」2007年

獣拳巨人ゲキトージャウルフ
獣の力を心に感じ、獣の力を手にする拳法、獣拳。古代中国で拳神ブルーサー・イーによって創始され4000年の歴史を誇るこの拳法は、発生直後に起きた事件によって2つの流派に分かれた。
1つは、獣拳の力で世界の平和を守る正義の流派、激獣拳ビーストアーツ。もうひとつは、獣拳の力で世界の支配を目論む邪悪な流派、臨獣拳アクガタである。
2つの流派は長きに渡って戦い続けてきたが、双方の有力な拳士達による一大決戦「激臨の大乱」が興り、戦いの結果臨獣殿の首領たる三拳魔は激獣拳の七拳聖に敗北して封印され、臨獣拳の巣窟たる臨獣殿は、長きに渡る雌伏の時に入った。
10年前。激獣拳ビーストアーツを学ぶ拳士の中に才気溢れる男、理央がいた。彼は強さを求めるあまり、激獣拳の信望する正義を捨て去り、更なる強さを希求するために全ての倫理観を捨て、臨獣殿に走ろうとしていた。理央は当時最強の激獣拳使いであるダンを破り(*1)、更に同門の強者、深見ゴウと戦った。理央の強さはゴウを凌いでいたが、ゴウは理央を倒すため、かつて拳聖が用いた禁断の激気技、”獣獣全身変”を使ってしまう。その結果ゴウは獣(オオカミ)の姿に変化し、その後10年間に渡って心まで獣に支配されてしまい(*2)、果てしなく森を彷徨うのであった。
現代。激獣拳ビーストアーツはスポーツ企業を表の顔とする組織「スクラッチ」を運営し、拳士達は最新のスポーツ科学を駆使してその技を更に進化させていた。一方で臨獣殿は理央によって再興され、再び世界征服を企んでいた。
…樹海で一人、パンダと戯れていた少年、漢堂ジャン。彼はとある事件を期に、樹海で虎に育てられた野生児であった。ある日、樹海にセスナ機が墜落。機体から脱出したスクラッチの重役にして獣拳の使い手、真咲美希は、臨獣殿の再興を阻止するため封印しようとした「拳魔の腕輪」を、復活した臨獣殿の刺客によって奪われてしまった。ジャンの才能に気付いた美希はジャンをスクラッチ本社に連れ帰り、そこで宇崎ランと深見レツという若き激獣拳の拳士たちと引き合わせるのだった。そして激獣拳最高のマスターである、獣の姿をした拳聖、マスター・シャーフーにその素質を見出されたジャン..
理央は奪い取った拳魔の腕輪に宿る三拳魔の声に従い、大いなる力を求めて本格的に人間に対する破壊活動を開始していた。駆けつけたランとレツは、ジャンの眼前でそれぞれゲキイエローとゲキブルーに変身。そしてジャンも、シャーフーから渡されたゲキチェンジャーでゲキレッドに変身し、獣拳戦隊ゲキレンジャーとして正義の「激気(げき)」をもって、臨獣殿の野望に立ち向かうのだった。
戦いに敗れた臨獣殿の戦士は死の直前その力を振り絞り、巨大化した。巨人と化した敵に立ち向かうため、ゲキレンジャーはそれぞれの激気を放出して巨大な獣、ゲキビーストを召喚することができる。ゲキビーストは更に、合体することで強力な人型の巨人、ゲキトージャとなるのだった。


○ゲキトージャ:
ゲキレンジャーの放つ激気が3体のゲキビースト(ゲキタイガー/ゲキジャガー/ゲキチーター)を形成し、それらが合体して巨人ゲキトージャが完成する。
ゲキトージャは150万馬力を誇り、時速510kmで疾走することができる。巨人でありながら俊敏な動作で、臨獣殿の巨人戦士と戦うことができる。
ゲキトージャはゲキセッコンという、それぞれのゲキビーストの尾部を連結して使用する三節棍を自在に操ることができるが、基本的には素手での格闘戦を得意としている。
必殺技は強烈な回し蹴り、大分分脚、跳躍してのきりもみキックである大頑頑脚、両腕部を高速で回転させる大頑頑拳などである。
○ゲキトージャのバリエーション
・ゲキエレファントージャ:拳聖エレハン・キンポーの指導を受けてゲキイエローが新たに召喚できるようになったゲキビースト、ゲキエレファントとゲキトージャが強化合体した姿。巨大なハンマーを投げつけ攻撃する。
・ゲキバットージャ:拳聖バット・リーの指導を受けてゲキブルーが新たに召喚できるようになったゲキビースト、ゲキバットとゲキトージャが強化合体した姿。巨大な翼で空を飛ぶことができる。
・ゲキシャークトージャ:拳聖シャッキー・チェンの指導を受けてゲキレッドが新たに召喚できるようになったゲキビースト、ゲキシャークとゲキトージャが強化合体した姿。鋭利なブレードと衝角で敵を貫いたり、水中での戦闘が可能になる。
・ゲキリントージャ:ゲキトージャに理央とその腹心メレのリンビースト(臨獣殿版のゲキビースト)であるリンライオンとリンカメレオンが”呉越同舟合体”した結果誕生した究極の巨人。リンライオンの尾部から成る巨大な刀と左腕に合体したリンカメレオンの放つストリングスを武器とする。
・サイダイゲキトージャ:ゲキタイガーが獣拳神の化身にしてゲキレンジャー5人目の戦士ゲキチョッパーの操る巨人サイダイン(獣形態)と合体し、その脇にゲキジャガー・ゲキチーターが控え、サイダインの上部にゲキウルフが乗った、ゲキトージャの究極戦闘形態。ゲキレンジャー5名の力が結集した状態のひとつ。
○ゲキトージャウルフ:
長い獣の眠りより目覚めた深見ゴウはその後ゲキレンジャーに合流し、新戦士ゲキバイオレットとなった。
ゲキトージャの戦いに際し、ゲキバイオレットは自身の特殊な激気たる紫激気(*3)から出現する伝説のゲキビースト、ゲキウルフを召喚した。ゲキトージャを支援して戦っていたが、戦闘中にゲキチーターが破損して戦闘を離脱。ゲキバイオレットはとっさにゲキウルフを連結して、新たな巨人、ゲキトージャウルフを出現させて、辛うじて戦いに勝利したのだった。
その後ゲキレンジャーの3名は、主としてそれぞれに目覚めた究極の激気、過激気によって出現する新たなゲキビーストとそれが合体して出現する新たな巨人、ゲキファイヤーを操っていた。ゲキウルフは先の戦いで連結したゲキビースト、ゲキタイガーとゲキジャガーを自身を形成する紫激気から自力で召喚することに成功!以後はゲキバイオレット単独で専用の獣拳巨人、ゲキトージャウルフを召喚し戦いに臨むことになった。
必殺技はゲキウルフの巨大な尾部を取り外してウルフの口に加えさせ、回転キックと同時に放つ、大狼狼脚である。
・ゲキバットージャウルフ:深見兄弟が二人で召喚したゲキトージャウルフにゲキバットが合体した姿。空中で放つ大頑頑脚、大兄弟脚を放つ
備考:

戦隊ものは年代的にゴレンジャー以後ゴーグルファイブあたりまでマジで見てました。意識が保たれた状態ではジャッカーやデンジマン辺りから、でしょうか..
92年のジュウレンジャーから視聴を再開しており、ゴーゴーファイブ以外は全て!見ました(555は宮村優子を見るのが辛くて辞めた..)。
物語への考察はおいおい別個に行いたいところですが、ロボとしてかっこいい!造りたい!を本気にさせたのがゲキトージャでした。
まーとにかく初回の登場シーンが最高!水の中で低い構えで立つその姿が実によかった!ロボ(巨人か)に関わらず軽快な動作を保証され考え抜かれたデザインが素晴らしい。武器に頼らない素手重視のバトルスタイルもいいですね。やっぱロボは全体にメカ戦隊系よりファンタジー系の方がケレンがあってかっこいい!(近年だとマジレンジャーのマジドラゴン&マジフェニックス!更にファイヤーカイザーやセイントカイザーのデザインが素晴らしい!今でも造りたい!)特に両腕のデザインが違うという5体合体系のコンセプトだとデザインがダメになりがちですが、上半身+脚部二つコンセプトの合体戦士はスタイルがいい!強化合体もゲキトージャはセンスがよくて、好きです。
1号ロボでありながら新戦士登場に合わせてバージョンチェンジを行い2号ロボ登場後もレギュラーで登場するというかつてないコンセプトも魅力です。
作品紹介:
ゲキトージャウルフ
可動箇所:超絶可動(33)
頭部:回転&スイング×2(3)
腹部:前後スィング(1)
腰部:回転(1)
肩:基部スィング&回転&スィング(4)
肘上部:回転(2)
肘:スィング(2)
手首:回転+スイング(4)
股間:マルチ(2)
膝上部:回転(2)
腿前部:ゲキタイガーの後足爪部(2)
膝:二重関節(4)
足首:左右スィング&横スィング・口開閉(4)
右脚部ブレード:スィング(1)
背部ゲキセッコンフォルダー(1)
*この作品は2007年12月に制作したものです
造りたいとは思ってもゼロからの制作はまずない!わけで。やっぱロボ系は精密な造型が必要だしプラも大量に使うし..で、ミニプラに初注目したわけです。昨年のボウケンジャーでも食玩であるミニプラの完成度の高さは把握していたつもりでしたが、今回は特に!ミニプラは盛り上がったのではないでしょうか?発売当時アキバとかで見た完成体の素晴らしさ、造型はもとより異常なまでの可動への執着に惹かれたものですが、欲しいと思ったときには軒並み売り切れで..夏に販売されたゲキファイヤーを買って組んで見ましたが実に完成度が高い!その後、秋頃にミニプラゲキウルフシリーズの発売に合わせて再販したゲキトージャを必死の思いで購入し、感動したものです。
作ってみると実に凄い!それぞれのゲキビーストの造型も可動も生かそうと努力されており、更にゲキジャガー等の腹部の、予備ナックルホルダーなどプレイアビリティも配慮しており、芸が細かすぎる!あれだけの個々の造型と変形合体を追及しながら肩基部や腰前方向へのスィングなど可動も重視されているところが凄すぎる! 造型としてはやや寸詰まりなとこ(個々のゲキビーストのデザインと変形を重視したデザインなので仕方がない)、脚部のゲキビーストがでかすぎるとこ(同上)なのが、ゲキトージャ!にしか興味のない私には残念なので、プロポーションと可動の更なる強化を目的に制作を実施します。
制作開始。上半身は大きな変更はないのです。肩が抜けるつくりは嫌いなので、肩基部まで素体を残しながらあとは自作のスィング関節を繋げて素体の肩に埋め込んでいます。腹部、脚部を延長する関係で下腕部もやや長めに造型し直しています。手首関節も新造して回転&スィング可動を入れています。手首はいつものように3怪人セットを連結し、素体の甲を装着しています。
素体の腰可動はいまひとつなので、結局腹部で切断して5インチフィギュア肘部のスィング関節を入れてから胸部パーツに接続して固定。 腰ユニットも素体とは交換して、6インチスパイディクラシックスの股関節と腰部をそのまま入れています。脚部は、上記股関節の下に素体の腿を繋いで固定。タイガーの爪が動くギミックは結構斬新で好きです。可動に干渉したときは動かせるし。この可動箇所と背部のゲキセッコンホルダーは素体を修正して外れないように調節しています。タイガーの膝部分で3怪人セットの回転&二重関節、その下で素体のゲキジャガー・ゲキウルフと装着して固定しています。あ、ジャガーのサングラス?は個人的に嫌いなのでオミット。
全身の模様や筋は好みでややデザインを変更しています。胸部は一部を盛り上げていますし。
ゴーグもそうですがプラモ(厳密にはどちらもプラモではない)を補強して可動箇所を追加して造型も修正入れるというコンセプトは、ゼロから作るものとは違った面白みがあります。大変さは似たようなものですが、制作時間はやや短めで済むし。でもロボ関係は表面処理に気合が要りますね!
塗装です。銀部分はシルバー、赤はメタリックレッド、青まメタリックブルー、紫はメタリックブルーベースにメタリックレッドを混ぜた専用色。やや暗めですね。黒部はメタリックブラック、ジャガーとゲキトージャの眼はシルバー地にクリアイエローです。胸部と背部クリスタル?は青竹色です。

*1:当時明らかに力量の差があったダンに理央が勝利できた影には、何者かの陰謀が..
*2:七拳聖は三拳魔を倒すために獣獣全身変を行い、完全な獣の姿に変化したものの、その後も人間の意識を保つことができた。ゴウの変身は不完全だったため、獣の姿から時に人間体に戻る一方で10年間に渡り人間の意識は封印されてしまったのであった。
*3:ゴウオリジナルの紫色の激気である紫激気は、黒の気を放つ臨獣拳の気に、「近い」魔気であるとの指摘もある。純粋な正義の気である激気よりも”危険な”気である一方、一人の戦士からゲキレンジャー3名に相当する激気を放出することができるなど、激気よりも戦闘に特化した激気であることは事実なのであろう。
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