ドラゴンオルフェノク

登場作品:
「仮面ライダーファイズ」2003年
ドラゴンオルフェノク01

名称:
ドラゴンオルフェノク」 
但し劇中ではオルフェノク単体への呼び名は明確には存在しない。
人間時は北崎 を名乗る(*1)

Story

 新たな戦士カイザの参入とともに、戦いにオルフェノクを司るスマートブレイン社でも上位に位置する強豪オルフェノク、ラッキー・クローバーの面々が参戦した。
中でも”北崎”を名乗る美麗の少年の存在感は群を抜くものがあり、人間の姿のままでも触れるものを灰化させ、オルフェノクやライダーとも互角以上に戦うことができた。
ファイズやカイザ、新たに出現したデルタのベルトを巡る戦い、また木場ら人間に味方するオルフェノクの裏切り者を巡る戦い、更にラッキー・クローバーの空位を巡る争いなど激化した戦いの中で、園田真理は彼女に好意を寄せつつもオルフェノク化したことで変質した、同じくスマートブレイン前社長である花形に育てられた息子の一人、澤田によって殺害された。
 真里を守れなかった巧は、スマートブレイン現社長の村上に掛け合い、真里の生命をSB社の最先端の生命科学によって救おうとする。その代償は.
巧は、幼少期に発現したオリジナルのオルフェノクであった!それを隠しファイズとして人間のために戦う彼であったが、その秘密が遂に明らかにされたのであった。

 彼は数ヶ月前、ある事件に遭遇していた。
真里たち、前社長である花形に引き取られた身寄りのない子どもたちは、全て絶対絶命の危機に際して家族を失ったものたちであり、それはすなわちオルフェノクの素因を有する可能性のある子たちであった。花形はそんな彼らを流星塾なる機関で教育を施していたのだが。
 彼ら塾の卒業生が集められ、同窓会が行われた。しかしその会合はSB社によって仕組まれたものであり、これに乱入し、彼女たちを殺害してのけた者こそ、北崎(ドラゴンオルフェノク)であったのだ。巧はその現場に偶々居合わせ、巨体のオルフェノクと戦ったものの一蹴されてしまう。
真里たちは皆、SB社の手術を受け、その過程で人間をオルフェノク化するための処置(オルフェノクの”記号”を埋め込む処置)を施され、同時に殺戮の記憶を消され社会に戻された。
その結果としてオルフェノク化したのが澤田であり、その記憶を断片的に残したことにでオルフェノクへの凄まじい復讐心を燃やすのが、後にカイザとなる草加雅人であった。

 過去の因縁が明らかになり、オルフェノクと人間の狭間で苦しむ巧も、迷いを捨てた。そんな彼に、花形から送られた最終装備、ファイズブラスターが託された。
ブラスター化したファイズは最強と目されるドラゴンオルフェノクすら膂力で圧倒したのであった。

 先代社長、花形は迷っていた。彼の研究によれば、急激過ぎる進化を遂げたオルフェノクは遠からず自壊して滅びる宿命にある。
それを変えることができるのは、伝説のオルフェノクの王(*2)のみが有する能力だけであり、彼は正にその王の再臨を見出すために身寄りのない子たちを引き取り、同時に王を守るための武具(3本のベルト=オルフェノクを制する力)を完成させたのであった。しかし彼は最終的にオルフェノクは滅ぶべき種族であると確信し、SB社を去った。

 新社長村上の牽引力が衰えたことをきっかけに花形は復権。そこで新社長に据えたのは、巧と同じくひととオルフェノクの狭間で悩み苦しんだ青年、木場勇次であった。
一方村上は密かに復活した王を発見していた。王の力を背景に復権を企てる村上だったが、少年の姿から覚醒した王(アークオルフェノク)は..本能のままに周囲のオルフェノクを捕食する、正に悪夢のような生命体であった。

 北崎=ドラゴンオルフェノクは王の争奪戦の最中、自身を最強と信じるが故に王への挑戦を表明し、これを拒否するロブスター/センチピードの悪辣な裏切りに逢う。更にファイズ/カイザ/デルタの3大必殺技をまともに食らい、衰弱しきったところをセンチピードに苛まれ、最後にはアークオルフェノクによって捕食され、その生涯を終えた。
惨殺された。
一方で草加=カイザは手術によりオルフェノクのポテンシャルを引き出された結果、石化しつつある体で新社長=木場に立ち向かう。
花形の思いとは裏腹に既に仲間(クレインオルフェノク)の人間との抗争→死などを経て、人間への深い絶望を抱えた木場は苦もなく草加を殺害した。

 完全復活した王に立ち向かったのは、巧=ファイズと流星塾生の三原=デルタであった。苦戦する二人のライダーであったが、その窮地に、巧に叩きのめされ再度変心した木場が駆けつけた。
木場の犠牲によって王は再度封印されるのであった。

 
身長:2m25cm(魔人態)/2m15cm(龍人態)
体重:1215kg(魔人態)/119kg(龍人態) 

交友関係:
クロコダイルオルフェノクセンチピードオルフェノクロブスターオルフェノクスパイダーオルフェノクなど。ラッキー・クローバーの面々。


 ドラゴンオルフェノク02 ドラゴンオルフェノク03

 
能力:

オルフェノク:
 
オルフェノクは人類の進化形と目されており、その資質を持つ人間が、一度自身の死を迎えた後に再度覚醒することによって誕生する異形の生命体である。
彼らは普段人間に混じって日々を送っているが(日本国内ではオルフェノクによって創設された巨大企業、スマートブレイン社の庇護を受けている者が多い)、人間を遥かに凌ぐ強靭な肉体と、動物や植物など他の生命体の特徴を併せ持つ固有の超能力を駆使しつつ人類を襲って、その仲間を増やすと同時に「旧人類」たる現世人類を減らすために日々暗躍している。
 
 オルフェノクの異形の姿は、基本的に”超能力の外化”であるらしい。モチーフとした動植物或いは魔獣の形態を模した概ね灰石色の「超能力の鎧」を纏い(変身時に周囲の分子を取り込むような描写も認められる)、変形を終える。
オルフェノクの中には通常形態から更に異なる形態へ変化する者もいる。戦闘形態への変形は本人の気持ちの昂ぶり等、意志の力によって行われる。変形に際しては、その瞳が輝き、顔に固有の模様が浮かび上がる。
基本的にその能力は変形の後に発揮されるものであるが、上級のオルフェノクの場合には人間体のままで、ある程度の超能力をを発揮することが可能であるらしい(*1)

 オルフェノクの中でも自然死や事故死の後に自身の力(資質)で再生した者は特に「オリジナル」と呼ばれ、その能力は一般にオルフェノクに殺害されて誕生したオルフェノクよりも高いとされる。またオルフェノクは、人間を殺害する過程で自らの精気注ぎ込むことによって、資質をもつ人間を新たなオルフェノクとして覚醒させることができる。これは「使徒再生」と呼ばれるオルフェノク固有の能力であるが、資質を持たない人間の場合には、一時的に(人間としての自我を保ったまま)再生がなされ、数分程度でその肉体は崩壊し、灰となって崩れ落ちる(オルフェノクによって殺害された人間は、その死体が灰化するため、殺害の証拠は残りづらい)。
 オルフェノクが戦闘形態のままで会話を行う場合には、その足元に青白い人間態(裸身)としての影が現れる。

 オルフェノクは、戦いに敗れたとき、青白い炎に包まれ灰化してその死を迎える。
オルフェノクの寿命は一般に人間より短く、寿命が近づくと体が序々に灰化していく。人間からオルフェノクへの進化が急激になされたためにその肉体が耐えきれず「オルフェノクの王」とされる謎の存在(真祖)、アークオルフェノクの超能力に頼ることがなければ、いずれ自然消滅する運命にある。アークオルフェノクの力を得ることで永遠の命を得る事が出来るが、その際には人間としての姿を失ってしまうこととなる。


ドラゴンオルフェノク:

オリジナルのオルフェノクゆえ、高い戦闘能力を誇るオルフェノクの一人。

オルフェノク筆頭集団であるラッキー・クローバーの中でも随一の戦闘能力と、複数のライダーの必殺技を受けても爆裂しない、圧倒的な耐久力を誇る。

人間体のままでも飛行(浮遊)能力と常時(ほぼ不随意的に)発動している、その手で触れた対象を灰化させる圧倒的な力を備え、この状態のまま右腕から発する紫色のオーラで広範囲を灰化させることも可能である。

 ドラゴンオルフェノクは二つの形態をとることが可能であり、凄まじい腕力とズバ抜けた耐久力、巨大な両腕で相手を粉砕する通常形態である「魔人態」から、状況に応じてファイズのアクセルフォームすら上回る超える高速で戦う「龍人態」へ(外装部を脱ぎ捨てるようにして)変身する。

 魔人態の際には竜の頭部を模した巨大な鉤爪と右腕から発する光弾を主な武器にする。更に頭上部に生えた角から発雷(電撃を発する)して攻撃する事も可能。
 龍人態の際には主に腕部の鋭い爪を武器にする。

 ドラゴンオルフェノク04 ドラゴンオルフェノク05
 

備考:

 ドラゴンモチーフといいながら最初のイメージは..「…カニ?」でしたけど。その圧倒的な巨体と威容、着ぐるみの概念を超えた巨大すぎる腕部。最高の異形ですね。
あー私は(誰しもそうでしょうけど)あまりに悪魔悪魔しすぎの龍人態は好きじゃありません。あくまでも巨体で異形のドラゴンがよいのです。

 一方で少年の姿の人間体とのギャップも実によい。演じる藤田玲さんは当時..14歳!すごい存在感でした。
北崎さんに限れば、登場当初のデルタのイメージと圧倒的な強さも忘れがたい。結局その後デルタのポテンシャルを引き出せる戦士は、現れなかったのですよね。
  


作品紹介:

ドラゴンオルフェノク


ドラゴンオルフェノク06

 

通常態:

可動箇所:超絶可動(32-38)

頭部:回転&スイング(2)
腹部:前後スィング(1)
腰部:回転(1)
肩基部:前後開閉(2)
肩:回転&スィング(2)
肘上部:回転(2)
肘:二重関節(4)
手首:回転(2)
ドラゴン口部:開閉(2)

手首:回転&スィング(4)
指:人差し指&中指部と薬指&小指部(4)

股間基部:前後開閉(2)
股間:マルチ(2)
腿上部:回転(2)
膝:二重関節(4)
足首:前後スィング&左右回転(4)

 

龍王態:

可動箇所:超絶可動(46-52)

頭部:回転&スイング(2)
腹部:前後スィング(1)
腰部:回転(1)
肩基部:前後開閉(2)
肩:回転&スィング(2)
肘上部:回転(2)
肘:二重関節(4)
手首:回転(2)
ドラゴン口部:開閉(2)

手首:回転&スィング(4)
指:人差し指&中指部と薬指&小指部(4)

前足:基部マルチ(4)
前足上部回転(2)
前足肘部スィング(2)
前足首部スィング(2)
後足:基部マルチ(4)
後足上部回転(2)
後足膝部スィング(2)
後足首部スィング(2)
翼:開閉(2)
尾部:マルチ(2)
腹部:回転&スィング(2
)

*この作品は2011年4月に制作したものです

 製作希望を表明したのは..ホースオルフェノクの製作後くらいでしょうか?
ぶっちゃけホース..も製作当時は傑作扱いでしたけど(まぁ画面映えはする)今見ると細部の造形は粗い..と思えます。好きですけどね。
そこから4-5年..まぁいろいろあって製作技術も関節新造の技術も向上しました。
かどう最大規模の製作物になるのは目に見えていたので、それだけストレスとプレッシャーのかかるものを作るに適切な時期をいろいろと考えつつ..
プライベートで生活環境の変化が生じる時期を前に製作を決断しました。
個人的には「今後これクラスの製作はできなくても仕方ない」くらいの覚悟をもって臨んだのですが..
製作に先んじて数年前、既に造形の参考用にアートワークス・オルフェノク シリーズのドラゴンオルフェノクを購入しています。


 製作開始。まずはとにかく魔人態に向かいます。

 例によって3怪人セット素体をバラしつつ、これを核に関節を組み込んで上半身を組んでいきます。肩基部には最早最近は鼻歌交じりにできる、前後スィング可動軸を組み込んで。これに直接肩関節マルチを装着。今回は久々に肩アーマーの別造形がないですねぇ。 頭部は回転関節に、軟質素材を軸に自作した前後スィング関節を接続して、小さめに新造しています。
腕部は3怪人を軸に、最近のフォーマットで肘は二重関節に。今回はその下の龍頭腕を支える関係で長さを度外視して強度の高い3怪人膝関節を二つ連結しています。ここでジョイント(3怪人セットの膝上部回転可動ユニットを接続)を設定。
 最大の造形物となる龍頭腕は基本全部新造です。軟質素材のおおまかな骨格を用意してその上に大量のプラスチックを載せて溶かして造形していきます。後段のドラゴンの頭として機能させることも考慮し、この段階で口部?となる顎の下に開閉ギミックを。これも軟質素材を軸に新造しています。こいつの造形はとにかく大変!角や牙は強化プラ素材を選んで使用しています。
 一方で通常の?龍頭でない腕も手首回転ギミックを加えつつ3怪人セットの手首で造形しています。 
 腹部には5インチフィギュアの肘関節で前後スィング可動を仕込みます。腹部の造型は腕部と同じように3怪人セットの膝上部回転可動ユニットを接続して脱着可能にしています。その下に回転関節。

 股関節はボルトガンダムパワードスーツ以来で、このサイズ(5インチ超級)では初の前後開閉関節を仕込んでいます。小型化に大変な労力を注いでいますけど。まぁ異形だしね。股関節も今回は大型でいよいので3怪人セットの肩間接でOK。脚部は普通。膝上部に3怪人セット脚部の回転&二重関節を仕込み回転部を腿装甲で隠しています。足首ですが、今回は新機軸でこれまた軟質素材とプラ棒を組み合わせた新造の前後スィング関節で、更に足首部で横ロールの関節を接続しています。強度は十分で接地性能は格段に向上しています。
 足の動力パイプの造形は..どぉしようかなと思いつつどうせ直で足首に設置してなおかつ可動とか無理なので、足首に近い部分で端子を設定して、それらしく造形しています。


 さて今回はオリジナルの龍王態の造型もあり。もとよりホース/エレファント、スティングフィッシュなど、オルフェノクの変化形態としては基本的に下半身が(巨大に)変形したケンタウロス型!というイメージがあったので、個人的にはドラゴンオルフェノクの製作を決めた時点でこの形態の製作も確定していたのです。
実際に製作したら更に欲が出て、ドラゴンオルフェノクの龍頭腕を利用した「単体のドラゴン」を形成するための端子(首ユニット)→更に両腕を設置して双頭龍になれる端子なども悪ノリで作ってしまいました。

素体となったのは..かなり昔の..「ドラゴンハート」公開時に展開した幾つかのドラゴンのうち、双頭のドラゴンのフィギュアです。最近のもの(マクファーレンズドラゴンズとか)ほど洗練された造形ではないものの、スタンダードな造形と可動から使い勝手がよくて。こいつをバラしつつ関節を追加していきます。デカいので作業は大変。デモでかい分関節を仕込むのは楽。、自作した関節も大目のまま比較的あっさりと素体組を終え、その後全身に鎧や装甲を造形していきます。ドラゴンオルフェノクとしての!造形については最後まで悩んだものの、基本ドラゴンオルフェノク自体の重要モチーフである動力パイプの追加程度で、比較的あっさり目に留めました。、

装備です。
巨大な蛮刀はマクファーレン/スポーン物ですね。ゲート・キーパーのものだった気が..盾ドラゴン物だと多用しているドルガのプラモから翼を切り出して、ファキールズ・ホーンのイメージでドリルを二本追加しています。
 塗装です。全体に地色は黒鉄色、それに焼鉄色、シルバー、を重ねて立体感を付けています。ドラゴンの羽根は、フィギュアの地色を生かして残した程度で。


…ホースオルフェノクと並び、サイトの最後の最後まで実現することがないと思っていた!大作:ドラゴンオルフェノクを、遂にここに完成させました!感無量ですわ。
(製作後の感覚でいうと..やっぱりロボコップ2が、これまでで一番大変だったかなぁと思います。でけーし可動部無茶苦茶多いし)

例によって海外版にも画像を載せています。


ドラゴンオルフェノク07 ドラゴンオルフェノク08      

*1:が、ラッキー・クローバ中(或いは本編の主要登場人物中唯一)姓名が不詳であり、この名称も本名であるかは疑わしい。また年齢も一切不詳。オルフェノク中の序列の高さは一見して彼の強さに由来するものとも思えるのだが、時にそれを上回る知識や知能の冴え、指導力を発揮するのも事実

*2:本編中では明示されてはいないが、過去にもオルフェノクが活動し人間の歴史に介在した経緯はあり、その際にも王は存在していたものと思われる。王のみは世代を超え、おそらくはDNAに潜み数世代を経て蘇り、その能力と役割を行使するのであろう


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