ベン・ライリー(スパイダーマン2)

ベン・ライリー1登場作品:
「SPIDER-MAN」その他関連タイトル

名称:
ピーター・パーカー (とされていたが…) 。当初はスカーレット・スパイダーとして活躍。その後失意のピーターの後を継ぎ、新たなスパイダーマンになった。

Story
94年に開始されたスパイダーマン史上最悪エピソードの呼び声も高い「クローン・サーガ」の悲劇の主人公 。
およそ5年前 (*1)、ピーターの恋人グエン・ステーシーの死に逆上した彼女とピーターの師でもあるウォーレン教授 (彼女に横恋慕してた..) は、グリーン・ゴブリンによる彼女の死 をスパイダーマンのせいと決め付け、怪人ジャッカルに変身して悪事を働く一方でスパイダーマンの細胞を採取して彼のクローンを創り出した (その段階で彼にはスパイダーマンの正体はバレてた?) 。二人のスパイダーマンは激しく争い一方のスパイダーマンが勝利したが、死んだと思われたもう一方も実は生きていたのであった…。生きていた”クローン” ピーターは、オリジナルと同じ身体と記憶 (*2) を有していたが本物の迷惑にならないよう叔父と叔母の名をとって自らベン・ライリーを名乗り、あてのない旅に出る (いい奴だ..)。
 だが5年後、メイ叔母さん危篤を聞きつけニューヨークへ戻ったところで彼はピーターと鉢合わせした。大混乱した (何せ死んでたと思ってたし) ピーターは最初は彼を毛嫌いしたが、もともといい奴同士なのですぐ仲直り。
ベンはその後ニューヨークの大衆食堂に職を見つけ、ピーターのピンチには赤のコスチュームに身を包みスカーレットスパイダー(*3) として共に戦うようになった。 だがその後ジャッカルがクローンとして復活。彼の発言によって大変な事態になるのであった。5年前の戦いで二人は入れ替わってしまっており、”ピーター”が実はクローンで、ベンこそが本物のピーターであったのだ、と…。失意のどん底のピーターは、メリー・ジェーンの妊娠を機にヒーロー稼業を引退。ベン (便宜上名前はそのまま) が新しいコスチュームに身を包みスパイダーマン2となった。
しかし彼は復活した初代グリーン・ゴブリンと戦っていた”弟” ピーターを庇ってゴブリンのグライダー攻撃をまともに食らい、絶命した。彼の死体は他のクローン同様に、急激に泡と化して消えていった。彼もまたクローンだったのである!

身長・体重はピーターと一緒。ピーター (茶髪) と区別するため髪はブロンドに染めていた。

交友関係:
ピーターに準ずる、でいいのかな? 記憶も共有しているし。

能力:
基本的にスパイダーマンと一緒。但し武器関係は彼の方が充実しており、ブレスレットに新装備”スティンガー・ウェブ” ”インパクト・ウェブ”を内臓している。

備考:

ベン・ライリー2

とにかくベンの新コスチュームの方がシャープで好き
… 要するにてこ入れとしてベンを新しい「貴方の親愛なる隣人」に据えようとしたんだけど、代替わりしたとたんに売り上げが落ちたので、浮き足立ったライター陣が二度ピーターを元の位置に戻すためにベンを…ってことなのではないでしょうか?
そういう新機軸はもうちょっと腰を据えて、長期的な視野で行うのが普通じゃないかなあ。X-MENと並びマーヴルの看板タイトルなんだから。半端な形式と気合でコトに望んだのが間違いだったのでは。「オンスロート」編では互いに相手に複雑な感情を抱きながらも「兄弟」 (ベンが兄でピーターが弟)として仲良くやってたのに、ね。悲しひ。


作品解説
ベン・ライリー3
ベン・ライリー(スパイダーマン2)


可動箇所:通常のフル可動+腰上部にスイング、手首の可動、指が二個所可動で計21

素体はケイビー社限定販売のフルポーザブル・スパイダーマンブラックコスチューム。肘上部に回転関節を入れ、手首をバンダイ製スパイラルゾーンフィギュアの可動手首に交換し、ブレスレットを造形して (「マーヴルX」.16の表紙を参考に)、それから足を腕の長さに合わせて延長して、最後に胸と腹部に筋肉描写の追加して完成。
塗装は青がフタロシアニンブルー、赤がモンザレッド、ブレスはシルバー、手はパープル、拇、人差し指、小指はクリアブルー。目はスーパーホワイト4.胸と背中から広がる大型のスパイダーマークは黒。赤部分全体に掛かる網目模様は0.05mmの油性黒マジックでちょこちょこ描きました。

ベン・ライリー4
*1:マーヴルユニバース的には5年。現実にはクローンは「スパイダーマン」誌に20年ぶりの登場だったらしい……すごい。

*2:「容姿はともかく、なんだって記憶まで同じになるのだろうか?」 こういう”クローンの御都合主義”って結構ありがちですけど。ところが、この現象に理解を示す (かもしれない) 仮説があるのです。

ルパート・シェルドレーク 博士が1980年に著書「生命の新しい科学」で提唱した「形態因果作用仮説」がそれ。
任意の形態体系はそれまでの全ての類似体系と"調子が合う (tune in)"。この「形態共鳴」により自己生成体系の性格は反復を通じて習慣的様相を次第に濃くしていく…。 全く新しい化学合成物質の結晶化は常に非常に時間がかかるものだが、時が経過するに つれて世界中でその物質の生成が確実に容易に、早く為されるようになったという報告や、 動物 (たとえばネズミ) の一匹がある複雑な行動を学習すると、その日から全世界の同種のネズミがその行動を「より容易に行えるようになる」事例等がこの仮説を支持している。人間の習得技能における形態共鳴の効果についても様々な実験が行われているが、「一般的に、習得した人間が他にも数多くいる場合、新規の技術の習得はそれだけ容易になる」ということは経験的に理解できる。まあ人間の記憶や行動は、物質の化学反応や他の生物の行動ほど単純とは言えませんが、ある種族の集団的な行動や記憶をまとめてプールする”形態場”なるものが本当に実在するのであれば (シェルドレイク博士は”形態場”こそ生命の記憶の在りかと主張する。記憶が脳のどこに、どういう形で在るって、そもそもよくは分かっていないわけですし…。彼は脳を形態場へアクセスする為の”通信機器”のようなものと考えていたのでしょうかね?) そこに「全く同じ組成から構成された別個体」がアクセスして形態共鳴を起こし、結果として同一の記憶を得る可能性は、組成の異なる個体 がそうなる確率よりも遥かに高いのでしょう。
ただし、シェルドレイク氏博士のこの「仮説」は学会で極端に嫌悪され、その著書は 「焚書にすべし」との声があがったそうです。 焚書って。面白いと思うんだけどな。 まあオッカムの剃刀の観点ではバカ、だけどさ。

*3:出現当初から民衆にスパイダーマンのバッタもん呼ばわりされて落ち込む (可哀相に..) のもつかの間、悪漢(女だっけ?) に作られた偽物に暴れられてしまいいきなり人々の支持を失ってしまう。まあ、コスチューム変えてよかったよ。


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