バットマン

バットマン 1登場作品:
「BATMAN」及びその他関連タイトル
映画「BATMAN」及びその続編

名称:
ブルース・ウェイン。バットマンの別称はダークナイト(闇の騎士)、ダークナイト・デテクティブケープドクルセイダー (*1) 。敵方には「バット」の蔑称で呼ばれることが多い。

Story
彼は幼少の時期、まだ両親が健在だった頃に広大なウェイン邸の地下にある地下空洞に誤って落ち、そこでコウモリの姿をとった太古の魔神と遭遇した。その経験でコウモリを 「最も恐ろしい存在」 と認識する一方でそれを敬うようにもなった。そして運命のあの日 (当時彼は6歳)、 両親のウェイン夫妻と観劇に出かけた際 (*2) 彼らはゴッサムのクライムアレイ (犯罪通り) で強盗 (*3)に襲われ両親はその際に即死した。彼らの死を目の当たりにしたブルース少年は、ウェイン家の執事アルフレッド・ペニーワース(*4) の深い愛情を受けて育ったものの、その心の底には犯罪への強烈な嫌悪とそれを撲滅せんとする強烈な意志が常に燃え盛っていた。この二つのバックボーンを背負った彼は長じてヨーロッパ各地の大学で犯罪学・心理学等を専攻。同時期に北朝鮮! の山中で師キリギより暗殺術を学んだ。
故郷であるニュージャージー州ゴッサムシティへの帰還と同時に市内で多発する犯罪に独力で取り組み始めた彼だが、最初はミスの連続であった。犯罪の取り締まりに失敗し半死半生で自宅に戻った彼は、犯罪者を怖れ震え上がらせるためにその夜突然窓を破って自室に飛び込んで来た (*6) コウモリとかつて出遭った魔神のイメージを元にコウモリのコスチューム (*7) を製作し、それを身に付け新たに犯罪者との戦いを始めた。その後、昼はウェイン・エンタープライズの筆頭株主でプレイボーイ/慈善事業家の顔を世間に示しながら夜は闇の騎士バットマンとして活躍。キャットウーマンジョーカー等様々な悪人との戦い、初代ロビンとのコンビ結成。その後解消。二代目ロビンの死 (現在は3代目)、アズラエルとの出会いを経て活動10年目の「ナイトフォール」で最大の挫折を経験した。
 麻薬ヴェノムで体力を増強させた犯罪者ヴェイン (本家は結構頭いい) が凶悪犯罪者の収容所と化していた精神病院 (*8) アーカム・アサイラムを破壊し、収容されていた「病人」達を街に放した。バットマンは不眠不休で犯罪者を狩り続け疲労の極限に追い込まれ、本拠地バットケイブに帰還した所を既にバットマンの正体を見抜いて彼を待ち受けていたヴェインに襲撃され背骨をへし折られる重症を負った。下半身不随となったブルースに代わって彼の支援を受けていた復讐の天使アズラエルことジャン・ポール・ヴァレーが彼の代わりに二代目バットマンとなったが、彼は任務の重圧から次第に精神に異常をきたしていった…。一方ブルースは特殊な薬品によって脊椎を治療され、新たに武術を研ぎ澄ませその戦闘能力を強化して復活した (その後コスチュームも漆黒のものに変更) 。ゴッサムに帰還した彼は任務の重圧から暴走したアズラエル-バットマンを倒し再びゴッサムの夜の支配者となった。
バットマンの最期を描いたアメコミ最高峰「バットマン・ダークナイト・リターンズ」ではその後の彼の話が語られる。
バットマン.ダークナイト・リターンズ:
45歳でクライムファイターを引退した彼はその滾る闘争本能をカーレース等で誤魔化していたが、10年後、街のチンピラとのケンカから戦士の魂を取り戻し再び活動を開始した。街を牛耳っていた”ミュータント団”を打倒し、彼の復活を耳にして活動を再開したジョーカー、トゥーフェイス (彼ら「大量殺人を犯した精神病質者」を庇いたてる心理学者の間抜け振りは実にいい..) 等を倒し、米ソ (*9) の暗闘で引き起こされたコールドブリンガー (電磁パルスを撒き散らす限定核兵器の一種) の爆発で混乱したゴッサムを、彼に心酔するギャング達とともに制圧したバットマンであったが…。大統領に要請されバットマンを拘束するために現れた今や「政府唯一の公認ヒーロー」、スーパーマンと ”テロリスト” バットマンは、その生誕の地ゴッサムのクライムアレイで大激突! 直前に核爆発をまともに食らって弱っていたスーパーマンをソニックウェポンとバットモービル (*10) で砲撃した彼は地上ではゴッサムの全ての電力を味方にパワードスーツの力で格闘戦に持ち込み、さらに盟友グリーンアロー (*11) の協力でスーパーマンの弱点クリプトナイトの矢を打ち込み、最強の超人と互角の死闘を演じたが、そこで彼は体力の限界に達し…。

26歳 (1986の”リボーン”時。その後は順当に年をとっているらしい。リボーン前は”常に29歳”が基本だった) 。
身長188cm、体重95kg。

交友関係:
ロビン (ディック・グレイソン。後にナイトウィング)・二代目ロビン (ジェイソン・トッド。死亡)・3代目ロビン (ティム・ドレイク)、アズラエル(ジャン・ポール・ヴァレー)、キャットウーマンハントレスオラクル (元バットガール)、その他JLAのフロントメンバー。バットマンとスーパーマンはJLAにはオブザーバーとして参加しているらしい。

能力:

バットマン 2
体力は全般的にオリンピックの金メダリストを凌ぐほどで、常人としては世界最高レベル。その体力に加えて世界中のあらゆる格闘技を学んでおり、さらに不屈の闘志と狂戦士の魂を秘めた世界最強の、おそらくは人類史上最強の戦士。また世界最高水準の知性に裏付けられた最高に優秀な探偵でもある彼は抜群の推理能力をもっている。それに加えて変装・縄抜け・錠破り等の特殊技能も身に付けている。
マスクには暗視装置が組み込まれており頭部はケプラー繊維で裏打ちされたヘルメットとなっている。コスチュームとケープの素材は耐火繊維ノーメックスで、裏地は3重織りのケプラー。胸部のコウモリマークには鉄板が仕込まれている。またケープの突起部先端には銛が縫い込まれている。
腰のユーティリティベルトに赤外線サーチライト・ガス弾・指紋検出器・小型カメラ・万能合鍵・催涙弾・小型レコーダ−・レーザートーチ・プラスチック爆弾・酸素ボンベ・万能ブーメラン ”バットラング” ・手裏剣 ”レーザーウィング”・トランクダーツ (麻酔薬を塗ったダーツ)・通信機・ロープ等を装備している。なおユーティリティベルトには盗難除けのブービートラップが仕込まれている。その他ブーツの踵にコウモリ誘導装置・小型ナイフ・またグローブにもアンカー等を装備するときもあり、さらに必要に応じて様々な特殊装備を駆使する。
装備としてはバットモービル・バットウィング・バットグライダー・バットコプター・ホイリーバット (一人乗りヘリコプター) ・バットサイクル・バットボート・等々。

備考:
バットマン 3
とにかく資料が多い。スーパーマンと並び1989の映画化以降、日本で最も認知されているアメコミヒーローでしょう。あの映画はよかった。特に「バットマン」と「リターンズ」は。かつてアメコミヒーローをあれほどスタイリッシュに描いた名作はなかったしね。「異形の者」に常に優しい眼差しを向ける監督ティム・バートンの、情念の塊みたいな演出と、有名俳優の怪演も実にインパクトがあった。
アメコミ的な評価としてはスーパーマンを頂点とする超人 (メタヒューマン) が 当然ながら 幅を効かせるアメコミ世界において、要するに「ただのヒト」である一人の男が各種装備を操りながらとはいえ本質的にはその「人間としての力」でゴッサムでは狂人を、世界や宇宙では超級の魔神や怪物すらひれ伏させる大活躍をすることで、「人間」と「意志」の力を示すことができるということに意義があるのだと思います。とにかく強い。奴は。マーヴル最強クラスのハルクを倒し、イメージ最強級のスポーンと (魔力封印時とはいえ) 互角に戦いスパイデイを小僧扱いし、遂にはスーパーマンと互角に闘い、こともあろうに彼を「のろま」呼ばわりする..
スーパーマンとバットマンはやはりヒーローとして対極に位置するキャラクターですね。一方は宇宙人で、最強の超人で、その力と正しい心で世界を変えられると信じ、人間の正義を信じるポジティブさを決して捨てない。一方はただの人間で、復讐の意志に突き動かされており、基本的に人間の正義を信じず、信頼よりもむしろ暴力と恐怖をもって世界の悪を制圧しようとする…。全体主義者のスーパーマンに対しかなり明確に貴族主義者を標榜するバットマンは、力と勇気のある少数のエリートによって人間が ”保護” された状態こそ理想と考えており、しかもそれを実行に移し犯罪天国のゴッサムを合衆国一清浄な街に変えた ( 「キングダム・カム」において)。
…マーヴル最強のオトコが実は「常人の」パニッシャーであるように、DCでも常人の復讐の「意志」こそがこの世で最強なんすね。彼の前では宇宙魔神すらひれ伏すというが。人気でもDCでスーパーマンよか上だし全アメコミでも最強級でしょう。でもスーパーマンは死んだり結婚したりすると日本の大新聞でも報道するよね。…ま、バットマンは死んだり結婚したりしてないのだけど (笑)。
1986年の再生後のストーリーでは新顔のヴェインに背骨を折られ一時引退するなど、いろいろ波乱もあったのね。これからもただの人間として、人間の尊厳を感じさせる活躍をして欲しいもんです。強すぎなんだけど。

作品解説

バットマン 4
バットマン

可動箇所:通常のフル可動 (14)

*2001年8月に改修を施しました。

素体はバットマン&ロビンシリーズのホバーアタック・バットマン (ケープが付かないけど、それ以外は映画版としては発売されたものの中でもベストプロポーションとされている)。映画版フィギュアは人気がいまいちなのか?モンスタージャパンで500円で買いました。股間の可動素体はハロウィン・ジャック。肩と腕の可動素体はCorps (この組み合わせパターンは初期の作品に多いな)。CORPSの肩関節を取り付け、筋肉描写を (プロテクターっぽく) 施し、下腕部は素体のグローブを装着して完成。腰には素体から切り取って来たベルトバックルを付け、プラランナーを溶かしながらベルトを作って完成。太股も太めに造形し直し、膝に球形の膝当てを付けて、そこから下は素体のブーツを取り付け、この素体には横に広がる刺飾りがない (後ろにフィン状のパーツがあるけど切断) のでプラパーツで造形。足首にはCORPSの膝関節を入れて完成っと。

ケープは当初スチールのゴム製の (赤) でお茶を濁してましたが、後に布で新規製作しました。長方形の布の前部に孔をあけて貫頭衣のように。その後各部に結び目をつけて形をつけます。

塗装です。基本色は焼鉄色、プロテクタはブラック。目とバックル地はシルバー。肌はフレッシュ。胸部バットマークは素体のままです。最後にバックルに0.05mmマジックでバットマークを描いて完成。


バットマン 5

*1:…しかし十字軍 (クルセイダー) って戦闘機の名称にもなったけど、西洋圏ではやっぱ信じるもののために命を賭けるとか、そういったかっこいいものと映っているのかね。日本の教育なのか私の偏見なのかしらんけど、個人的にはアレってキリスト教徒が今に至るまで恥じるべき、最悪の虐殺にしか見えないんだけど。

*2:その際の演題 (”映画”のタイトル?) はバットマンのイメージ元の一つである「ゾロ」だったらしい。「バンビ」だっつー話しもある。

*3:映画「バットマン」ではその強盗は若かりし時のジョーカーであった。それはそれでバットマン最凶最悪の宿敵が彼の出自に最大の影響を与えたという点でドラマチックだし、大いに結構なのだが。そういやロビン (ディック・グレイソン) の親兄弟を殺した宿敵も映画ではトゥーフェイスに変えられてますな。原作 (正史) ではブルース夫妻殺害犯は殺し屋のジョー・チルであった。

*4:映画版の重厚なイメージ (なんか英国王室で働いていたらしいね) が先行していたが、原作版は禿の、かなりきっつい性格のおっさん。イギリスで演劇をやってたそうで、ブルースに変装や声帯模写を仕込んだという。特にダークナイト・リターンズの90歳代の彼は辛辣極まりなく、実にいい味だしてる。そういえば「キングダム・カム」には出てないけど…。

*5:「ダークナイト・リターンズ」で生じた彼の新しい経歴。映画版でも「フォーエバー」でお披露目。彼が単なるクライムファイターではなく、何らかの超自然の意志にも基づく存在であることを暗示するものであろうか。…しかし崇めてる割にはコウモリに対して酷い扱いするよな。特に映画版では使い方がヒドイ。

*6:コウモリは本来窓にぶち当たったりしないものだそうですが。

*7:原作のコスチュームは素肌に”布”って感じの軽快さがあるが、1989以降の映画版ではそれを思い切って”ゴム製”のコスチュームに切り替えた。これは実写でのヒーロー表現であることを考えれば最良の選択だったと思います。アクションは重くなったけど…。これによって「ヒーローたちの身体にピッタリとしたタイツ」とゆうのは実際には概してコスチュームそのものが筋肉を模した形状をしてるんだろーなーと見るヒトに思わせた。少なくとも私には。

*8:ゴッサムの凶悪犯罪者はその多くが精神に異常をきたしている (あるいはそう診断される) ため、大量殺人を犯したとしても刑に服する者よりも精神病院に収容される者の方が多い。犯罪を憎むバットマンではあるが、犯罪者の処置は捕まえて警察に突き出すのが決まりで (彼は基本的に殺しはしない)、その犯罪者もすぐに出てきてしまうということでフラストレーションが溜まりやすい状況になっている。

*9:作品発表時にはソ連はまだあった。この米ソの戦いには政府によりただひとり超人としての活動を公認されていたスーパーマン (それ以外のヒーローは全ては迫害された) が参加しており、彼の超人としての凄まじい力がさらにアメリカの虚栄心を煽り、結果的に大国間の戦争を引き起こした。超人が世界平和の脅威になるという発想 (「キングダム・カム」や「ウォッチメン」でのパラダイム) も多分コレが原点でしょう。すごい。

*10:基本的に各種装備を搭載した超高性能のスポーツカーという程度の物なのだが (デザイン的には原作とはだいぶ違うんだけど、やっぱ映画版が無茶なデザインで最高!) ダークナイト… では戦艦並みの装甲を誇る超重戦車である。

*11:初代グリーン・アロー、オリバー・クィン。DCの、バットマンと同様に常人のヴィジランテ (自警団)。特殊な弓矢を自在に操る。バットマンを”バット”と呼ぶことが出来るほぼ唯一のヒーロー。


TOP Foreign