アズラエル

アズラエル 1登場作品:
「BATMAN」
「AZRAEL」その他関連タイトル


名称:
ジャン・ポール・ヴァレー
復讐の天使アズラエルにして一時は二代目バットマンを名乗っていた。

Story
ゴッサム。カーニバルの夜、復讐の天使の衣装を纏った男が武器商人レハーを狙っていた。しかしそれを予期していたレハーによって暗殺者は返り討ちにされた。銃弾に貫かれた暗殺者は息子の元に辿り着き息絶えた。息子であるジャン・ポール・ヴァレーは父の遺言に従いスイスの山中へと向かった。同じ頃事件を調査していたバットマンことブルース・ウェインは事件の裏に謎の暗殺者集団の影を見ていた。彼は事件現場より発見された炎の長剣に描かれた印章をオラクル(*1) に提示し彼女より得た情報からそれが聖者セント・デュマスの印章であることを知った。セント・デュマスの一党は聖堂騎士団より分かれた一派であり、その印章は15世紀以降現在に至るまで見出されたことのないものであった…。謎を追うブルースは執事アルフレッドとともにスイスに向かった。同じ頃スイスのとある山中に至ったジャンはその地で出会った矮人ノモに一族の秘密を明かされた。彼の一族は秘密結社「聖デュマス騎士団」に代々仕える一子相伝の暗殺者 ”アズラエル” であったのだ。アズラエルに服属するノモは父が倒れた今、ジャンこそがアズラエルの名とその責務を引き継ぐ運命にあると告げた。彼自身は知らないことであったがジャンは子供の頃から “システム” と称する後催眠暗示によって密かに戦士としての訓練を積まされてきたのであった。
 …レハーもまた自ら裏切ったアズラエルの一党を排除するためスイスに現れた。ノモの山荘を砲撃するレハー。バットマンとアルフレッドも巻き込んでの戦いの中、ジャンとバットマンは対面を果たした (ジャンはバットマンの姿に驚きこれと戦ったがバットマンに軽くいなされている) 。一方レハーは砲撃により引き起こされた雪崩に見舞われ、その混乱の中アズラエルに仇為す魔神ビスに感化されアズラエルの一党を殺し尽くす決意を固めた残忍な殺人鬼と成り果てていた。 
 ノモの家に入り込んだバットマンとアルフレッドはアズラエルの謎を探り出した。一方ジャンとノモはアズラエル一党を付け狙いその一人が眠る病院に忍び込んだレハーを追っていたが、ここでレハーの猛攻を受け敗れ去った。そしてバットマンも、騒乱の中レハーに捕らわれてしまったのであった。
…バットマン/ブルースを監禁し薬物でその力を奪ったレハーはそのままヨーロッパ各地を巡り、アズラエルの眷属を次々に殺戮していく。一方驚異的な回復力を示したジャンはノモとアルフレッド (主を救うためジャン達と合流した) と共に後手に回りつつも懸命にレハーを追った。ノモはアズラエルは復讐の天使でありジャンの為すべきは復讐のみであると説くが、ジャンはあくまでも復讐以前にレハーの殺戮を食い止めようとしていた。アルフレッドと共にレハーの次なる出現地点を予測したジャンは北米大陸の石油地帯にある彼のアジトで遂に、レハーとまみえた。…今や完全に狂気に侵されたレハーは薬物を投与しつづけられ疲弊しきったバットマンを今正に殺害しようとしていた。そこにアズラエルの炎の剣が飛び、レハーを挿し貫いた。ジャンは意識を失ったブルースを抱え上げ、燃え上がる戦地を後にした。
アズラエルとしての責務を逸脱したジャンの行為をノモが諌める。しかしジャンはその時、アズラエルとしてではなく一人の戦士としての責務に目覚めようとしていたのであった。

バットマンがヴェインに敗れ背骨を破壊された後 、守護者を失い再び悪に染まるゴッサムを憂えたブルースはジャンにバットマンの役目を譲り、自らは治療のために旅立った。彼はバットマンを破ったヴェインに、システムの教えに導かれ作り上げたアームプロテクターその他の装備を駆使することで見事、勝利した。 しかしバットマンとしての激務は、本来繊細な彼の神経を徐々に犯していたのであった…。更に武装を強化し、殺人をも厭わなくなった彼は遂に、警察とも対立するようになった。そこに治療を終えたバットマンが帰還した。ゴッサムの覇権を賭け相対した二人のバットマンの戦いは復活したバットマンの勝利に終わり、ブルースはジャンをその呪縛から解き放した。
ジャンは正気を取り戻し、改めて悪との戦いにその身を捧げることを誓った。こうして新たなアズラエルが誕生した。その後ジャンはブルースの援助を受け、自分の身の上を知る為の旅に出立した。様々なひとに出会いながら、彼は最後に騎士団の指導者ブラザー・ローロと対決し、これを破った。
 もはやアズラエルに命令を下す者はいない。彼は自分一人の意志でアズラエルの力を制御しなければならないのである。

身長188cm、体重95kg、金髪碧眼。

交友関係:
ノモ、バットマン。それに3代目ロビンナイトウィング等一連のバットマンファミリー。

能力:

アズラエル 2 

聖デュマス騎士団の後催眠暗示 ”システム” によって常人の水準以上の筋力とスタミナ、戦闘技能を有している。殊に耐久力と肉体の復元力は正に人間離れした水準に達している。しかしヴェインを倒した実績こそあれ、その総合的な強さは人間の強さの極限であるところのバットマンには及ばないようである。 KNIGHTFALL終盤ではナイトウィングと互角に戦っている。装備については以下の通り。

装備:
ボディには胸甲を身に付け、頭部はフードで覆い、肩と腕にプロテクタを嵌めている。特にガントレット (篭手) は”システム”の秘めたる英知によって生み出された古代の超テクノロジーの産物である。 赤いアンダーウェアに赤いケープをまとい、全体としてバットマン時よりは軽装と言える。最大の武器は両腕の篭手に隠された伸縮式の刃であり、これは使用時には炎に包まれる。また剣は使用者の意志に応じて凄まじい勢いで飛び出し、その威力は人間を貫くほどである。

備考:

アズラエル 3

実際のところ「バットマン/パニッシャー」を読むまではその存在自体を知りませんでした。知ってからはそのかっちょよさのとりこ、です。アメコミキャラの中でも特に惹かれる存在の一人であります。システムにより人生の大半を侵害された彼は自分の過去や、自由意志を本質的に信じることができない、その辺りが何か怖くてもの悲しい部分でもあります。アイデンティティが確立していないが故にシステムの狂気にも侵され易い。またそのような彼であったからこそバットマンの代役を演じることも可能であったのだと思います。まーナイトウィングもやったけどさ、後に。…登場話なんかではアズラエルの面目躍如?で結構ぶっ殺しまくっているのであるなぁ。そのほうがアズラエルの過激な衣装に合ってるような気はするのだが。復讐の精霊ゴーストライダー同様「基本的に手遅れ」の事態に際して復讐を遂げるというアズラエルの基本性質に固執するノモと、その「手遅れ」に対抗しようとするジャンの葛藤がよく見えて、なかなかに優れたオリジンでした。
 アズラエルのデザインも、サイボーグじみた未来風バットマン2のコスチュームとは全く違った印象で古風で、重装なのに軽快な感覚を与えるコスチュームで(それでいて両者は概ね同様の装備のアレンジであるとこがイカス!) 実に上手い!と思います。個人的には先代アズラエルの衣装も結構好きですけどね。手に持つ炎の長剣もかっちょよい。後にはX-MENのエンジェルのデッドコピーみたいなダサダサの白タイツに身を包んだこともありますが、アズラエルはこの、概してバランスの悪いコスチュームがいいなと思います。


作品紹介:

アズラエル 4
アズラエル

可動箇所:
通常のフル可動 (14) +腰スィング(1)+手首回転(2)+指(2)+腿回転(2)=(21)

*2002年3月に改修を施しました。

過去にナイトクエスト・バットマンをベースにコンパチブルのアズラエル/バットマン2を製作し、長らく展示してきましたがそのあまりの出来のアレさを見過ごすことは出来ず、アズラエルのみ新規製作することにしました。アズラエル造る直接のきっかけは小プロさんから送られてきた大量のアメコミの中にアズラエルのリーフがあって、彼ををじっくりと見ることができたから、です。更にその後「SWORD OF AZRAEL」.TPB を読んで。
素体製作は仮面ライダーカテゴリーで培った2001年版フォーマットに準拠してます。CORPSの腰関節を利用して腹部スィング関節を製作し下に腰の回転関節をつけ、上に胸部を造形します。肩と肘関節はCORPS、手首はTOYBIZのスパイダーマン(別宇宙バージョン、濃い目の赤青ツートンで各関節がそれなりによく動く奴。) 。上腕部には筋肉を造形した後肩プロテクタを造形します。次はガントレット。下腕部にランナーを巻きつけながら溶かし全体を大きく円柱状に盛上げます。その後肘関節部周辺に造形を加えガントレット全体に例によっててきとーに彫刻を施していきます。手首ですが聖闘士星矢素体のものです。これを核に延長/大型化し、アズラエル独特の4本指のでかい指を造形します。手の甲には炎の剣を装着する孔を空けています。首関節もCORPSのボールジョイントです。頭部はスパイダーマンのヘッドをつけ、その周りに頭巾を造形していきます。なるべく小さくなるように注意してます。胸部に戻ります。全体をプラスチックを溶かしながら盛上げ造形し、腹部手前に独特の張り出しをつけます。この張り出しは腹部を前方に折り曲げても可動を損なわないようやや前方に傾斜しています。その後胸部プロテクタにアズラエル独特のダイヤ?模様の造形を施しその過程で4つの凹みをつけます。右上の凹みには孔をあけます。これはケープを被せたあとでそれを留める留め具用のものです。留め具自体はランナーの先を溶かして丸めてその後丸めた部分に彫刻を施して作ったものです。下半身。腰パーツはこれまた前述の別宇宙スパイダーマンのもの。股関節はマンガ・フリーク。股関節のすぐ下に回転関節をつけその下に肢をつけます。肢は腿・脛ともハイドロマンのものをベースにしていますが膝関節は別宇宙スパイディのものです。これは単体で70度近く折れ曲がる代物。足首はCORPSの膝関節。肢はTOYBIZスパイダーマンシリーズの5インチブレイドのものです。
炎の剣は孔を空けたブレード部(1/72ダンバインの羽根を加工したもの)に端子となるランナー(軟質素材性)を挿して全体を整えたものです。
ケープは布製。概ね長方形に切った後両端を縫って、前方に首用、留め具用の孔をあけてフィギュアに着せて、その後適当に形をつけて縫いとめ、最後に中央付近に切れこみを半田ゴテで焼きつけて入れます。背部のビラビラは、予想通りというかなんというか、X-MEN モンスターアーマーシリーズMr.シニスターのビラビラアーマーです。6本のビラビラになってますが両端を切って4本にしてそのそれぞれのビラビラをさらに半分に切って8本にしました。これを形を整えて肩に乗っけます。肩には孔を空けビラビラ基部に端子をつけて挿しこんで固定します。

塗装です。赤はメタリックレッド、金はゴールド、目と炎の剣はシルバー。…シンプルだなぁ。陰は0.05mmのマジックで描き込みました。

…ここしばらくアメコミ以外のものを作製する中で造形や可動のセンスを磨いてきましたが、その知見を今回こいつに注ぎ込みました。その甲斐あって可動/造形ともに会心の出来です。アズラエルはかっこいいし好きなので上手くいって嬉しいです。


アズラエル 5

*1:バットガールにしてゴードン署長の姪、バーバラ・ゴードン。ゴードンがジョーカー一味の襲撃を受けた際銃弾を受け暴行された結果下半身付随の身となった。後にブルース等より資金援助を受け最新のコンピュータ、ネットワークを駆使する電子の予言者”オラクル”を名乗りバットマンやJLAに情報提供することとなった。

*2:”ゴッサムシティ”がニューヨークの別名であることは有名。


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